カート
「7月だねぇ。あにめ部部長、清良七葉さん。」
ナナハ
「そうですね、きょうから7月ですね、カート先輩。」
カート
「......あのね。
ナナハ。5月にはじめるって、
ここに書いてなかったっけ。」
ナナハ
「ぎくっ。
......しょ、しょうがないじゃないですか──!皐月祭とかテストとか、親戚のおねえちゃんの結婚式とか、合唱コンクールとか、いそがしくて......」
カート
「でもね、ナナハ。それ全部、始業式の日にはわかってた行事のはずだよね。」
カート
「忙しいっていうのは、ウソだよね。部活より他の用事を優先したから、部活やる時間がなかったわけだよね、人気者のナナハさん?」
ナナハ
「ぅぅぅ......。だってぇぇぇぇぇ。
あきのんのおねがい断れないし、成績落ちたらおかあさんうるさいし、おねえちゃんの彼氏かっこいいし、合唱の練習はクラス全員必須で......。
ぜんぶ、切れないもぉん!」
カート
「まあ、僕は心が広いから、ナナハが巻き込んだくせにとか言わないよ。でも、この活動状況じゃ、部員が増えないのも当然だと思いませんかね、部長さん。」
カート
「というわけでね、提案。(挙手)
今日の部会の議題なんだけど、今年の年間スケジュールと制作計画をちゃんと文書化すべきだと思います。
先にそっち決めないと、ナナハ、他の用事入れるでしょ。」
コメントする