これ、ゲーム会社時代にチームのリーダーに言われた言葉です。
クリエイターやクリエイター志望の人間は作品に完璧を求める傾向があります。少しでも良い作品を作りたい、自分の納得できない作品を人に見せるのは恥ずかしい、と思い、作品の公表をためらいます。
しかしどんなに作者が満足していても、必ず作品を貶す人間はいます。逆に、作者自身が満足していなくても、見る側は欠点に気づかない、むしろ欠点ではない、という場合も多いです。作品の良し悪しは見る側が決めることであって、作者が完全にコントロールすることはできないのです。
また、特にアニメの場合、膨大な作業量をこなしているうちに、必ず作者自身の技量があがります。なので、最初のうちに作業したシーンで100%の満足度を求め得られたと思っても、作品全体が完成してから見ると、なんだここへぼいじゃん、となるのは確実です。逆にそうならなかったら、作者が成長してないということですから、今後の制作を考え直した方がいいかも。
満足度の足りないシーンができてしまったときに、そこをもう一度つくりなおすのは鬼門です。間違いなく、手直しの無限ループに入ります。その部分をつくりなおして100%にすると、他の部分の満足度が落ちます。結果、一つの作品をぐるぐるつくりなおし、いつまでたっても作品が完成しないということになります。どうしてもやるなら、きっちり時間で区切ってやるべきです。
そこでタイトルの言葉の出番です。
作品が出来上がったときの、
満足度=完成度は70%でいいのです。
完璧を求めるのは悪いことではありませんが、作品の完成のためにはそれが障害になります。
自分の理想の70%をもって完成とし、反省点は次の作品に生かしましょう。
そして、作品の完成度は、自分の能力の最大値を上げることで引き上げましょう。
でないと、何も残せない。
次に書いたページ アニメの作り方 概要その2:制作工程と必要なもの
前に書いたページ アニメの作り方 概要その1:アニメ制作はマラソンである
※ このページに言及してない記事からのトラックバックはSPAMとみなして削除します。
※ 管理人が承認するまでトラックバックは表示されません。
リンクはご自由にどうぞ。
このサイトは、次のライセンスで保護されています:
クリエイティブ・コモンズについて
QRコード モバイル版こちら
はじめまして!!
霊珠の第1話、見させてもらいました。
すごいですね! お一人でこれだけの作品を作れるなんて驚きです! 何か熱いものが伝わってきて感動しました。
このHPを見ていたら自分も何か作品のような物を作ってみたい気になってくるのですが、こういう作品を作るためには、何か特別なソフトなんかが必要になってくるんでしょうか? 例えばプリズムみたいな光のエフェクトなんかも、特別なソフトが必要なんでしょうか?
ど素人なので、当たり前のことでしたらスミマセン、、、
霊珠の第2話も楽しみにしています! またこのHPにちょくちょく遊びにきます。 制作頑張って下さい!! では、、
TKさん、はじめまして。
ご声援ありがとうございます。頑張ります。
第2話も今年中にあげますよ。必ず。
ええと、作品の作り方については、第2話をつくりながら解説していくつもりです。楽しみに見ていてください。今映像部分の具体的な話がぜんぜんないのは、まだ脚本と絵コンテがあがっておらず、絵の部分の作業に入れていないためです。来週あたりから映像部分の話もできるかと思います。
アニメを作るソフトの話はあしたかあさってあたりupします。
お返事遅くなりました!
解説して頂けるようでありがとうございます! 楽しみに待っていたいと思います。 そしていよいよ声優の公募開始ですね。 制作が進んでいるプロセスも含めて、霊珠を楽しみにしたいと思います。 お忙しい中ありがとうございます! では、、