私の一押しのアウトラインプロセッサは、前回ご紹介したNami2000なのですが、
Story Editorは、Nami2000よりも次のような点で優れています。
・文字列の色やフォントを自由に変えることができる。
・テキスト出力、html出力時の整形が Nami2000 より美しい。印刷機能がある。
・検索、置換時のオプションがシンプル。文芸用途の人にはたぶんこちらのほうがわかりやすい。
・キャラクタ機能、テンプレート機能がついている。(作者様の趣味)
逆にNami2000より不便だと思う点は、
・urlのリンクは自動ではなく、独自タグを使わなければならない。
・サブアイコン使えない。(■とか◆とかの記号を色分けすることはできる)
・元に戻る、やり直しが1回までしか利かない。
などの点になります。一長一短なので、お好きな方を使いましょう。
どちらも階層付きテキスト形式での書き出し/読み込みに対応しているので、
両方インストールしておいていいとこどりも可能です。
ソフトの入手方法
以下のサイトから、最新版の Story Editor をダウンロードします。
CHEEBOW'S APPS(作者のページ)
Vector
ソフトのインストール方法
初めてインストールする場合、
stryedit.lzh [Setup付き] をダウンロードして解凍します。
フォルダ内にある SETUP.EXE をクリックすると、インストールが開始されますので
指示に従ってインストールしましょう。
使い方
Story Editor を起動すると、次のような画面が表示されます。
右カラムにタイトルと本文を入力し、
左カラムの見出し(ノード)をクリックして選択したり、ドラッグして移動したりします。
基本的な操作は、Nami2000 とあまり変わりません。
Story Editor ではリッチテキストを扱うことができます。
変更したい文字を選択してから、右クリックメニューから「フォント」を選ぶか、
ツールバー上でフォントや文字の大きさ、色などの設定をいじります。
キャラクタを挿入する
「キャラクタを挿入する」機能は、
登場人物設定をメモる時によく使う見出し(ノード)のセットを登録しておいて、
ボタン一つで呼び出せるようにした機能です。
デフォルトでは名前、性別、年齢、備考となっていますが、カスタマイズ可能です。
小説の登場人物だけではなく、実在の人物のアドレス帳として使うことも出来ます。
「キャラクタを挿入する」を使うには、キャラクタを追加したい見出しを選択してから、
右クリック→「キャラクタを挿入」を選択するか、
ツールバーの「キャラクタを挿入」ボタン
をクリックします。
すると、こういう見出し(ノード)のセットが追加されます。
「キャラクタを挿入する」の見出し(ノード)セットの項目をカスタマイズするには、
「オプション」→「カスタマイズ」をクリックし、
「カスタマイズ」のウィンドウから「キャラクター」タブをクリックします。
テンプレート機能
オリジナルの見出し(ノード)のセットをテンプレートとして保存しておいて、
キャラクタと同様に呼び出して使うこともできます。
たとえばこんな見出し(ノード)セットをテンプレートにしたいとします。
親ノード(ツリーの根元にあたる見出し。ここでは、「構成」)を選択して、
右クリック→「テンプレートとして保存」を選択するか、
ツールバーの「テンプレートとして保存」ボタン
をクリックします。
テンプレート名を決めて保存します。ここでは「アニメ構成.SET」としました。
テンプレートを使うには、追加したい見出しを選択してから、
右クリック→「テンプレートを挿入」を選択して先ほど保存したテンプレートを開きます。
または、ツールバーの「テンプレートを挿入」ボタンをクリックして、テンプレートを選択します。
こんなかんじに、見出し(ノード)のセットが追加されます。
テキスト出力する
Story Editor のデフォルトの保存形式は .SEF という独自形式ですが、
プレーンテキスト(.txt)や階層付きテキスト、htmlでも保存することができます。
プレーンテキストで保存したい場合は、
「ファイル」→「書き出し」→「テキストファイルに書き出し」を選択
様々なオプションが選べます。
初期設定のままで出力すると
こんなかんじに、
見出し上下に罫線が入って、見やすくインデント処理されます。
これと同じ状態に整形したものを、ファイル出力せずに印刷を行うことも可能です。
html出力する
html出力したい場合は、
「ファイル」→「書き出し」→「HTMLファイルに書き出し」を選択
「書式」ウインドウが開くので、
文書全体を書き出したい場合は「すべてのノード」にチェックが入っていることを確認
「OK」をクリック
オプションを確認します。
HTMLのタイトルとはタイトルバーやタスクバーに表示されるものです。
(<title>タグ中の文字)
設定おわったら「OK」をクリック
「HTMLファイルの保存」ウィンドウが開きます
文書全体の出力の場合、複数のファイルやGIF画像が入ったフォルダなどが出力されますので
「新しいフォルダの作成」をクリックして適当なフォルダを作ってから、
扉ページのファイル名を設定します。見出しごとのファイル名は自動で設定されます。
そのままweb上にアップロードして使いたい場合は、名前を半角英数字でつけます。
「保存」をクリックします。
さきほど作成したフォルダ内にhtml(と、アイコン画像)が出力されます。
扉ページのhtmlファイルをダブルクリックして見ると、
Story Editorでの表示に似たレイアウトでhtml出力されています。
html出力のサンプルはこちら
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