カート
「なんとなく好きなものって言っても出てこないみたいなので、ナナハが作品に望むものを確実に把握するために、マインドマップを描いてみようと思います。」
カート
「mindmapについては、詳しくは
このへんを読んでほしいんだけど、あらゆることが思い出しやすく覚えやすくなる
「魔法のノートのとりかた」
だよ。発想法、記憶術、ご講演のメモなどなど幅広く応用がきくんで、自己啓発系のひとに人気があったんだけど、最近はふつうのビジネスマンとか大学の先生なんかにもファンが多いみたいだ。」
カートは模造紙とマジックを取り出しました。
カート
「今回は、「アニメ」のマインドマップにしましょう」
カート
「この図を中心に、放射状に、ナナハが思いついた言葉を書いていくよ。
アニメって言葉から思いつくものを言ってみて。とりあえず5,6個」
ナナハ
「うーん、マンガ、ボイドラ、ラノベ......」
カート
「それは、メディアミックス......とか原作ってことばでまとまりそうだね。もっと別の方向のないかな(ぎゅぎゅぎゅ)」
ナナハ
「ロボット、ファンタジー、魔法少女、ホラー......」
カート
「ジャンルだね。(ぎゅぎゅぎゅ)それからそれから......」
カート
「ほんとは回りの太い枝を先に出して、あとから末節を考えていくのが推奨されてるんだけどね。ナナハは初めてだし、どっちでもいいや。これを見て、もっと思いつくことない?」
ナナハ
「えーと......声優さんの名前とか......」
カート
「それでもいいよ。思いつかなくなるまでどぞ」
カート
「......わかってきたね。ナナハのアニメに対する認識が」
カート
「声優さんの名前と、武器の分類、魔法の種類、それに銀髪キャラに関することがらがやけに詳しいし言ってて楽しそうだったんだよ。それに対して、絵のほうは、キャラデザのひと以外、わりとどうでもよさそうだね」
カート
「傾向はわかったから、これくらいでいいや。さて......」
......
............
カート
「さて、検討の結果、ナナハさんのつくりたいのは、「銀髪剣士がかっこいいアニメ」だということがわかりました。」
カート
「これが、今回のアニメのコンセプトになるね。
「少年の成長物語」とか「ボーイ・ミーツ・ガール」とか「世界の変革」とか、起承転結のストーリーや大げさなお題目である必要は、必ずしもないんだよ。
たとえば戦隊ものとか勇者シリーズとかって、「世界を救うヒーローがかっこいい」「変身かっこいい」「ロボットがかっこいい」ていうのがメインコンセプトでしょ。何が敵で、世界がどう救われるかは、コンセプトとしてはその次なわけ。
アニメで何をいちばん描きたいか、がはっきりできればいい」
カートは手元の表に「作品コンセプト:銀髪剣士がかっこいいアニメ」と書きました。
カート
「具体的には、「武器、技、キャラデザがかっこいい」「声がかっこいい」ことが必要になるね。
声必要ということは声優をやってくれる人を探さなくちゃならない。脚本には銀髪のひとのキメゼリフをいれる。それから、画面の密度が高くて、枚数はすくなめで、技とバトルシーン以外はほとんど紙芝居でいい。
そういう分析になりましたが如何?」
カート
「よろしい。
で、制作期間は4ヶ月だから、今の部員数2名+αで長編大作は無理だね。ほとんど紙芝居だとしても、せいぜい5分が限界かな。バトルアクションだけ作ってミュージッククリップ風にするのも手だけど、すると、声はあんまりいれられないね。CM風なら可能だけど......どうする?」
二択になりました。
・5分ぐらいのストーリーもの。
・ミュージッククリップ風もしくはCM風のもの。
ナナハ
「ミュージッククリップとかCMとかだと、1本つくったって感じがしないとおもうの」
カート
「......ほんとにいいんだね、そんな理由で決めても ^^;;;」
カートは、手元の表に、「ボリューム:ストーリーもの(約5分)」と書きました。
カート
「よくぞ聞いてくれましたナナハさん。これはね、僕の......」
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