秀丸エディタは、
プログラマ系の人にも文筆業の人にも絶大な人気を誇るテキストエディタです。
シェアウェアなので、継続して使用しようと思ったら
作者様宛に4200円(税込)の送金が必要です。
詳しくはこちら
基本的な機能としては、一通りの入力機能のほか、
正規表現を利用した置換、
やり直し回数が無制限(正確には設定KBまで)
htmlのタグやJavaScriptの関数などを登録しておいて色分け表示するなどがあり、
ユーザーが作ったマクロによってあらゆる機能追加が可能です。
なお今私がhtmlを編集しているのも、秀丸です。
そんな秀丸エディタに、ver6.0からアウトライン解析機能がつきました。
アウトラインプロセッサとして使うには少々設定が必要ですが、
そういう使い方もできるということで、ご紹介しておきます。
ソフトの入手方法
以下のサイトから、最新版の 秀丸エディタ をダウンロードします。
秀まるおのホームページ(作者のページ)
Vector
ソフトのインストール方法
hm707_signed.exe(2008/03/16時点これが最新版)をダブルクリックします。
するとインストールが開始されます。
よく分からない人は「簡単インストール」を選択すると適宜インストールされます。
「カスタム」を選択すると、インストール先やショートカットの作成や関連づけの設定ができます。
アウトライン解析の枠を表示してみる
まず、「アウトライン解析の枠」を表示します。
「表示」→「アウトライン解析の枠を表示」をクリック
すると、こんな画面になります。
......これは、今編集してるのがhtmlファイルなのでデフォルトで <!----> などを自動的に認識して見出しが表示されていますが、ノーマルなテキストファイルだと、こうなります。
テキストを解析するには、どういう形式のテキストをどう解析したいのか
定義する必要があります。
アウトライン解析の枠の表示をキーに割り当てる
枠の表示のショートカットはデフォルトでは割り当てられていないのですが、
秀丸では好みの機能をショートカットに割り当てることができるようになっています。
どのキーでもいいんですが
JavaScriptのアウトライン解析定義ファイルをおつくりになったこの方に
敬意を表して、[Alt + x]キーに割り当ててみることにします。
「その他」→「キー割り当て」をクリックします。
「キー割り当て」ウィンドウが開きます。
1.まず、左下「Alt」にチェックを入れてください。
2.すると、その上のリストが「Alt+○」に切り替わりますので、「Alt + X」をクリック。
3.真ん中上のセレクタは、デフォルトだと「ファイル系」になっていますので
「ウィンドウ系」に切り替えてください。
4.その下のリストに「アウトライン解析の枠」がありますのでクリックします。
5.「OK」をクリックします。
これで、「Alt + x」でアウトライン解析の枠の表示/非表示が切り替えられるようになります。
階層付きテキストを読み込む
アウトラインプロセッサの共通フォーマットとして、「階層付きテキスト」という形式があります。
見出しの前に「.」「..」「...」とつけることで、その見出しの階層を表します。
拡張子「.txt」の普通のテキストファイルに記号をつけただけのものなので、
どんなテキストエディタでも扱えます。
階層付きテキストの例
これを、秀丸のアウトライン解析機能で解析してみます。
アウトライン解析の枠内で右クリック→「アウトライン解析の設定」をクリック
「ファイルタイプ別の設定」ウィンドウが開きますので、
1.ツリー上の、「アウトライン」→「解析」 が選択されていることを確認し、
2.「アウトライン解析の方法」の「ツリー - 通常」をクリックしてください。
3.「リセット」ボタンをクリックし、「"."の数で階層を表す用」を選択します。
「ツリー表示の定義」に定義が読み込まれますので、「OK」をクリックします。
すると、こんなかんじに解析されて表示されます。
秀丸エディタ、アウトラインプロセッサとしての機能
アウトライン解析の枠のなかの見出しをクリックすると、
本文表示が見出しの位置にジャンプします。
本文の見出しの左には、
/
ボタンが表示されています。
(表示されていない場合は、本文左上部にあるちっちゃい >> ボタンをクリックして表示してください。)
/
ボタンをクリックすることで、本文を折りたたんだり表示したりできます。
※2013.05.05追記
Ver6.50β1以降のバージョンでは、アウトライン解析の枠内で
ツリーの見出しをマウスでドラッグして順序を変更
(階層下の本文をまるごと入れ替え)
することができます。
見出しをマウスでドラッグして順序を変更することはできませんが、
右クリックメニューか、「Alt+Left」などのキーボードショートカットで
ブロックごとの文章の入れ替えが可能です。
見出しを追加する方法としては、
本文に、. のついた見出しを手動で書く方法のほか、
アウトライン解析枠がわから、特定の深さの見出しを追加することも可能です。
見出しを右クリック→「上に挿入」または「下に挿入」→見出しの深さを選びます。
と、いうように、新しい秀丸エディタ
アウトラインプロセッサとしても充分使えます。
解析用定義のカスタマイズ
さらに秀丸では、見出しの内容による階層の解析が可能です。
「ファイルタイプ別の設定」ウィンドウ 「アウトライン」「解析」タブの「ツリー - 通常」で、
「追加」ボタンをクリックして定義を追加していきます。
たとえば、「第1章」「第2章」と書いてあればレベル1の見出し、
「第1段」「第2段」と書いてあればレベル2の見出し、と解析させたいときは
こんなかんじに定義します。
「追加」ボタンを押すと「ツリー表示項目の追加」ウィンドウが出ますので
「行頭の文字列」にチェックを入れ、「第n章」と入力して「OK」をクリック
デフォルトだと、1レベルに設定1つしか追加できませんが、
「ツリー表示項目の追加」の「オプション」をクリックし
「1つ上のツリー定義と同じレベルとして定義」にチェックを入れると
同じレベルに複数の定義が追加できます。
解析の定義は、保存しておいてあとで再利用することができます。
定義のカスタマイズ例(小説用)
私が小説執筆用にカスタマイズした例を挙げておきましょう。
レベル1は、各話タイトルです。行頭に○をつけた行をタイトルと判断します。
レベル2は、段落です。
インデント(Tabキーを押して入れる空白文字)が行頭に挿入されているのを段落区切りとみなし、
その行の本文を見出しとして表示します。
解説不要で定義ファイルだけ欲しいという方は、以下をテキストファイルにコピペして、
g_novel.hilight とかそういう適当な名前で Hidemaru.exe と同じフォルダに保存して、
「ファイルタイプ別の設定」ウィンドウ 「アウトライン」「解析」タブのところで
読み込みボタンを押して読み込んでお使いください。
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