Nami2000は、テキストメモの管理に最適なアウトラインプロセッサ。
操作が直感的で簡単、軽量、安定でエディタ部が充実しているので、
支持者がたいへん多いフリーソフトです。
私は、
小説・アニメの作品毎の設定メモや、実際の執筆と完成作品の管理、
アニメスタッフとのやりとりの個人的メモ、
flashのアクションスクリプトやJavascriptの覚え書き、などの用途で愛用しています。
アウトラインプロセッサをまったくいじったことがない人には、このソフトをまずお薦めします。
ソフトの入手方法
以下のサイトから、最新版の Nami2000 をダウンロードします。
がらくた工房(作者のページ)
Vector
ソフトのインストール方法
nami1929.lzh(2008/03/16時点これが最新版)を解凍します。
するとNami2000.exeがでてきます。
適当なフォルダに入れて、フォルダごと\C:\Program Files などに移動して、
Nami2000.exe へのショートカットをデスクトップ等に作成しておきましょう。
使用例
私が実際に使っているファイルのキャプチャ画面を載せておきます。
小説「五傑伝」の設定・執筆用ファイル。
書きかけの話数のページにはアニメ版のプロットが切り貼りしてある
ザラスシリーズの構想中の話のネタ・アオリ・キャラや世界設定などのメモ
flashアクションスクリプトの覚え書き
このほか、
左カラムにスタッフ名、本文にやりとりに使っているアドレスや進捗状況をメモ......
という使い方も、しています。
基本的な使い方
Nami2000.exe またはショートカットをダブルクリックして起動します。
すると、こういう状態になります。
左カラムでは見出しをクリックして選択したり、階層の移動、削除を行います。
入力はすべて右カラムで行います。
右カラムに入力した1行目がそのまま、見出しとなります。
右カラム1行目に
第一部「胎動」 と入力しました。
自動的に左カラムに反映されています。
選択した見出しと同じ階層にページを追加するには、
見出しを右クリックして、メニューから「後に追加」を選びます。
「UnTitled」が追加されますので、右カラム1行目に見出しになる文字列を、
2行目以下に本文を入力しましょう。
選択した見出しの下の階層にページを追加するには、
見出しを右クリックして、メニューから「下の階層に追加」を選びます。
右クリックした見出しの前のアイコンがフォルダの形になり、
下の階層に「UnTitled」が追加されます。
「UnTitled」右カラム1行目に見出しになる文字列を、2行目以下に本文を入力しましょう。
こんなかんじでデータを入力していきます。
別のテキストファイルの内容を読み込む
「ファイル」→「テキストを開いてページを作成」をクリックすると、
こういうウィンドウが出てくるので、テキストファイルを開きます。
すると、選択していた見出しと同じ階層(「後に追加」と同じ)に
新しくページが作成され、テキストファイルの中身が読み込まれます。
ページを統合する
ツールバー上の「ページを統合する」ボタンをクリック、
または右クリックメニューから「統合する」を選択すると、
選択中のページとすぐ下のページ、2つのページを統合することができます。
見出しの表示順や階層を変更する
見出しの表示順を変更するには、
ツールバー上の「ページを上に移動」ボタン/「ページを下に移動」ボタンをクリックします。
見出し上でクリック&ドラッグすることでも表示順を入れ替えることができます。
階層を変更するには、
ツールバー上の「階層を上げる」ボタン/「階層を下げる」ボタンをクリックします。
見出しにサブアイコンをつける
Nami2000をメモ用に使う場合、この機能はとても便利です。
アイコンを見出しの前に表示することで、そのページの内容をわかりやすく分類することができます。
アイコンをつけたい見出しの上で右クリック→「サブアイコン」→使いたいアイコンをクリック
アイコンがつきました。
初期設定と別のアイコンを使いたい場合には、
Nami2000.exe のあるフォルダ内にできる「Images」フォルダの中に
アイコン画像を入れます。画像はbmp形式で16*16ピクセル、16色以内で10個まで。
Nami2000を再起動すると、サブアイコン選択画面で上のほうから、アイコンが入れ替わります。
文字列の整形
Nami2000では、
選択した文字列を罫線や各種の「」で囲んだり、
行頭に引用記号 > をつけたり、
改行を削除したり、
全角←→半角を変換したりできます。
文字列を選択してから、右クリック
メニューから「罫線で囲む(ダイレクト)」を選択
囲まれた
デフォルト設定時、文字列を{* *}や{! !}で囲むと、別の色で表示されて見やすくなります。
色や太字などの設定は、「オプション」→「設定」ウィンドウの「エディタ2」タブで変更できます。
他のファイル形式で保存する
Nami2000のデフォルトの保存形式は .nm2 という独自形式ですが、
ほかにプレーンテキスト(.txt)やhtmlなどでも保存することができます。
プレーンテキストで保存したい場合は、
「ファイル」→「テキスト出力」を選択
オプションを選択します。
ここでは、「ファイル全体を階層付きテキストとして保存する」を選択しています。
すると、選択しているページ以下のすべてのページが
階層付きテキスト形式で書き出されます。
階層付きテキスト形式とは、見出しの前に . とか .. とか付けることで階層を表現した
テキストファイルで、他のアウトラインプロセッサでも扱える、デファクトスタンダードな形式です。
階層を保ったままhtml出力することもできます。
外部エディタで編集
Nami2000のエディタはかなり高機能だと思いますが、
使い慣れたエディタがいいという方は、文章入力だけ別のエディタを使うことができます。
私の大好きなテキストエディタ、秀丸を使ってみます。
「オプション」→「設定」
「登録」タブの外部エディタの項目の参照ボタン
をクリックし、
呼び出したいエディタの実行ファイル(.exe)を選択し、OK! をクリックします。
編集したい本文の上で、右クリックして「外部エディタで編集」を選択するか、
ツールバーの「外部エディタ」ボタンを押すと、
先ほど登録したエディタ(ここでは秀丸)が起動します。
外部エディタのウィンドウを閉じると、変更がNami2000に反映されます。
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