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万年筆沼の入口にいる - 3.万年筆沼の隣はインク沼 - [色彩雫(いろしずく)]とクリア万年筆[色彩逢い(いろあい) プレラ]




この記事は、2.kakunoの評判がいい の続きです。



3.万年筆沼の隣はインク沼 - [色彩雫(いろしずく)]とクリア万年筆[色彩逢い(いろあい) プレラ]

私の万年筆の購入動機(使用目的)は、
1、文字メモ用として、
2、絵用として、(モノクロ落書き用・できれば水彩主線も)
の2点がまずあったのですが、もう1点思い当たりました。
3、文字メモ書く時の強調用(色分け・下線・囲み)の色ペン、という用途です。

以前は、文字メモ強調用途では赤鉛筆・青鉛筆を使っていました。
文字メモ本文にも鉛筆を使っていたのを、鉛筆やめてシャーペンに切り替えたときに、
赤鉛筆青鉛筆もシャーペンにしたものの、色芯シャーペンはまだ色鉛筆より発色が淡いので、
いっそサインペンに......いや、文字も万年筆に切り替えたし万年筆にしよう?
ということで
文字メモ試し書き


まずは赤ペンと青ペンにどのインクを充てるかを検討しました。
別件で文具屋いったときに万年筆色インクコーナーで試筆したり、
サイトの色見本とかTLに流れてくるユーザー画像を眺めたりしながら考えて
まず買ったのがこれ(※1本は使い切って瓶しか残っていませんが)

PILOT色彩雫(いろしずく)
iroshizuku<色彩雫> | 製品情報 | PILOT
紅葉と露草と土筆
パイロット PILOT INK-50-MO [万年筆インキ iroshizuku 色彩雫 50ml 紅葉(モミジ)] (ヨドバシ通販)
パイロット PILOT INK-50-TS [万年筆インキ iroshizuku 色彩雫 50ml 露草(ツユクサ)] (ヨドバシ通販)
パイロット PILOT INK-50-TK [万年筆インキ iroshizuku 色彩雫 50ml 土筆(ツクシ)] (ヨドバシ通販)

15ml入りの小瓶を好きなの3つセットで買えたのでこれにしました。
(店によっては組み合わせが固定されてるのしかない場合や、1個ずつバラ売りしてくれる場合もあります)
赤ペン用に紅葉、青ペン用に露草、絵用のセピアとして土筆
紅葉・露草は、赤・青として売られてるノーマルカラーのインクに比べて
渋くて深みがあり、かつ鮮やかさもある色だったのでこれをセレクト

が、使っているうちに露草だと青!っていうのとはちょっと違うな、と思って
紺碧を買い直しました。
紺碧
パイロット PILOT INK-50-KO [万年筆インキ iroshizuku 色彩雫 50ml 紺碧(コンペキ)] (ヨドバシ通販)

露草のほうが好みな色なんですが、青ペン用であることを優先しました

また、もう1色くらい色ペンあった方がいいなーと思って、緑ペン用に深緑を買い増しました。
が、こちらPILOT100周年記念の限定色の「福禄寿」のほうが
鮮やかで好みの緑だったので、今はそっちを使っています。

PILOT | 創立記念万年筆特設サイト
深緑と福禄寿

以上、PILOT色彩雫(いろしずく)から6色買ったわけですが、どの色のインクも
存在感があって滑らかで、書きたての鮮やかな色が少し時間をおくと深みを増すのが最高です。

inknocciに試し書き

他の色も試してみたくはあるのですが、これ以上増やしても養いきれないので、
万年筆以外のペンを使い切ったり、新しい本体を買ってから
ぼちぼち買い増そうと思っているところ。

最近はからっぽペン使えば万年筆用インクをサインペンにできたりもしますが、
万年筆インクは万年筆で書いてこその良さがありますからね。
・万年筆で書いたほうがインクが潤沢に出るので、濃く書ける+1本の線の中にも濃淡ができて楽しい
・書き味がよい(ペン先が紙に当たって滑る感じという意味での)
・書けた字も万年筆とサインペンだとなぜか違う。
などなど

紅葉は、乾燥の遅い紙に書いて乾燥させた後の濃い部分とか?(条件よくわからない)
にちょっと金色っぽいキラキラ感がでます。
レッドフラッシュというらしい。
紅葉がいちばんわかりやすいと思うけど、色彩雫は他のもフラッシュ出るらしい
万年筆用インクはこういった色変化を楽しめるものがあります。ほかにもいろいろ↓
【万年筆用語】インクの「Shade」「Sheen」「Shimmer」について | 亀は万年、筆も万年





で、当初の予定では色インクはプレピーかカクノに入れて使うつもりだったのですが、
最初に紅葉とかを買った時の売り場にあった万年筆がめちゃくちゃ可愛かったので
うっかり買いました。
その万年筆がこれ

プレラ 色彩逢い iro-ai
プレラ 色彩逢い iro-ai | 製品情報 | PILOT
CON-40入り色彩逢いプレラ
パイロット Prera Iro-Ai 中字 万年筆 透明レッドボディ (FPRN-350R-TRM) (Amazon)
パイロット PILOT FPRN350R-TRM [万年筆 プレラ色彩逢い 透明レッド ペン種M型(中字)] (ヨドバシ通販)

本体価格1000円代を超える万年筆を自分で買ったのは初めてだったので、1本だけ買って、
一番使用頻度の高そうな赤をコレに
で、茶色の土筆はクリア橙キャップのカクノに入れ、青の露草はプレピーに入れることにしたのですが

それから3ヶ月ぐらいして
気付いたら3本あったんですよね
CON-40入り色彩逢いプレラ3本
増殖する。

パイロット Prera Iro-Ai 中字 万年筆 透明ブルーボディ (FPRN-350R-TLM) (Amazon)
パイロット PILOT FPRN350R-TLM [万年筆 プレラ色彩逢い 透明ブルー ペン種M型(中字)] (ヨドバシ通販)

パイロット Prera Iro-Ai ミディアムニブ 透明グリーンボディ 万年筆 (FPRN-350R-TLGM) (Amazon)
パイロット PILOT FPRN350R-TLGM [万年筆 プレラ色彩逢い 透明ライトグリーン ペン種M型(中字)] (ヨドバシ通販)


コンバーターを使えば、どこのメーカーのインクも使えますが、
その使えるとは物理的に可能であるという事で、他社のインクを入れるとメーカー保証の対象外になります。
万年筆は繊細な商品なので、インクの表面張力とか濃さとかの違いが書き味、インクフローにも影響します。
色彩逢い(いろあい) プレラ にはやはり 色彩雫(いろしずく) などPILOT製品を入れて使うのがやはりベストマッチです。

色彩逢い(いろあい) プレラ の最大の魅力はインテリアとしての完成度の高さだと思います。
クリアボディーにクリアな CON-40 を装着して好みの色彩雫インクを入れて、
しゃかしゃか振ったり光に透かして眺めるだけでむちゃくちゃメンタルに利きます。

インテリアとしての完成度。
色彩逢いプレラ3本と色彩雫瓶とカニとペーパーウェイト
カニ→アーニトルさんのカニペンホルダー
ペーパーウェイト→吹きガラス 小野省三さんの光の模様のペーパーウェイト



透明軸万年筆+色インク、インテリアとして考えるなら、1つ注意点があります。
色インク、書いたときの色を優先するのか、飾ったときの色を優先するのか問題
です。

書いたときの色に比べて、コンバーターに入っている時のインクの色はだいぶ濃くなります。
特に寒色系、渋い色、紫寄りの色のインクは黒っぽく見えることが多いです。
飾ったときのカラーセラピー的なかわいさを求めてインクを選ぶと、
書いたとき「薄っっっ」となりがちです。

どうしても薄い色のインクを入れたい場合は、カリグラフィとかミュージックとか名前のついている
特殊形状ニブの万年筆を使ってみることをお勧めします。
線の向きで太さが変わるので、うまく書くには練習が必要ですが、
一度に出るインクの量が多くなるので線が濃くなります。
色彩逢い(いろあい) プレラ の場合は CM(カリグラフィ)を選ぶとよいでしょう。
または文字を書くのを諦めて絵の塗り用に使うという手もあります。

書いたときの色を優先した場合は、インク色をよく見るには
手に取って振りながら光に透かすとか、
首軸のペン先の根元部分など透けて見える部分を見て楽しむことになるでしょう。
なお私は書いたときの色を優先する派で、手持ちの色彩逢いは全部Mです。



色彩逢い(いろあい) プレラ はお値段3000円代くらいで、
格安万年筆から入った勢が次に手を出すのに絶妙な価格帯の商品です。
万年筆ガチ勢からすると「カジュアル」「2本目や3本目にするのにいい」
という扱いになるようですが、
私はまだ手元の万年筆がプレピー、カクノ、プロフィットJr(あと謎のセーラーEF)なので
それら格安万年筆と比べると、
「顕著に書き味が良い」、
という印象を受けています。
価格差には理由がある。

ショートタイプ、つまり本体長さが短めの万年筆なので、
試し書きさせてもらったとき手の大きさと比べてちょっと書きづらいかな?と
最初思いました。
店員さんに「キャップをつけて書いてみてください」といわれてなるほど、
尻側にキャップつけた状態で書くのにちょうどいい長さです。
このキャップの役割は長さの延長だけではありません。
キャップの重みで、落下した時にペン先からでなくキャップから落ちるようになるのです。
ペン先から落ちたら致命傷になるので、キャップをつけて書く癖をつけたほうが絶対よろしいです。

キャップは嵌合式(カチっとはまるタイプ)なのですが、吸い込まれるような嵌まり方が気持ちいいです。
すぐ外せるので、ねじ式のキャップより書き始めるまでの時間が短いのも良いところです。
反面、ねじ式のやプレピーより密閉性が悪いのか、
時間経過で中のインクの水分が抜けて濃縮されるな~っという感じはあります。
(無改造のキャップの穴をふさいでいないカクノに比べればましですが。)
インクいれたての時と使い切る寸前で顕著に濃さが違います。
そこの色の変化を楽しめる人にはむしろ長所かもしれません?(←???



インク帳について。
インクの数が増えたり、使い切ってなくなってしまうインクが出てくると、
過去に買ったインクを一覧したいなー、という気持ちが出てくると思います。
かっこいいインク帳/テンプレートの需要です。

私が使っているのはinknocciというミニノートです。
絵柄が万年筆のものとインクボトルの2種類ありますが、私はインクボトルのほうを買いました。
inknocci - カミテリア公式通販サイト | kamiterior Online Shop
inknocci ボトルタイプ (Amazon)

1ページにつきインク2つを記入して、全部で30ページある(60色分)

inknocci表紙と試し書き

こんな感じで記入できます

私は必要なインクしか買ってない層ですが、
インクを集めて飾りたい層には必携のアイテムと言えそうです。
万年筆インク以外にも、ゲルインクボールペンとかサインペンとかの管理にも使えそう。

inknocci以外にも市販されているインク帳があります

inkcard - カミテリア公式通販サイト | kamiterior Online Shop
【蔦屋書店限定オリジナル商品】インクジャーナル :STA61319:代官山 蔦屋書店 ヤフー店 - 通販 - Yahoo!ショッピング
ツバメノート インクコレクションカード 紺 Y6301 (Amazon)

これらはミニノートあるいはカードの形で売られている商品ですが、


プラスのカ.クリエ用無料テンプレートの中に
万年筆用インクの見本シートのpdfがあります
A4のお好きな紙に印刷して1/3にカットし、カ.クリエに貼り付ける使い方が想定されてるようです
カットしないでA4のままファイリングしてもいいですね。


今回からテンプレートに、万年筆向けのインクの見本シートが新登場しています!
お気に入りのインクコレクションを、お洒落に記録されてみてはいかがでしょうか #インク沼 #万年筆 #インクジャーナル #万年筆沼 #カクリエテンプレ pic.twitter.com/rHjpg8S8Gz

— プラス|PLUS Stationery (@plus_bungu) August 8, 2018



万年筆の話に戻ります。
色インクを使うならやはり透明軸万年筆、というわけで
現在私の持っている透明軸万年筆の外観を比較してみます。
プレピー、カクノ、プレラ 色彩逢い(いろあい)、プロフィットJr透明感
の4種類での比較です。
スケルトン万年筆4種
※このプレピーは使用前
※カクノのキャップが薄青いのはインクで染まったせいでもとはクリア

本体軸の側面は、プレピー以外は完全にクリアです。
透明コンバーターに入れればインク色がそのままよく見えます。
プレピーはロゴがちょい邪魔です。
プレピーロゴ
消したい人は除光液使ったりヤスリで削ったりすれば力業で消せるようです。

プレピー、カクノ、プロフィットJr透明感は本体軸はシンプルな
無色透明一色ですが、
プレラ 色彩逢い(いろあい)は尻(とキャップの先)が
色のついたクリアカラーとなっているので、できればインクの色と揃えたい感じです。
複数本買わせたいというメーカーの意気込みを感じます。(買った。)
色彩逢いプレラの尻
色つきスケルトン


各製品ごとの大きな違いは首軸とキャップ部分のデザインですね。

プレピーは首軸内部のプラスチック部分の色(キャップも)が
万年筆用・蛍光ペン用は色ごとに違うので、
別の色のをもう1本買うことで、インク色に合わせた首軸にすげ替えるという楽しみ方ができます。
プレピーの首軸
もっとも色によっては鮮やかすぎて完全に廉価文具感が出ますが......。
万年筆とはちょっと違う > 5.プラチナ万年筆 プレピー マーキングペン・蛍光ペン
組み合わせ例
プレピー組み合わせ例


プレピー以外の3つは、首軸中に、ペン先の根元の部分が透けて、インク色に染まって見える部分があります。
インクが透けて見える
そこを見るとコンバータ部分よりインク色がよく見えますが、その部分、
キャップをしていると
プレラはほぼ全部、カクノは半分くらい隠れてしまいます。
キャップで隠れる
唯一プロフィットJr透明感はキャップ全体が透明なので、首軸全体が見えますし、
ペン先の裏側のプラスチックのパーツも透明になっていて
そこもインクの色に染まって見えます。
キャップで隠れる
キャップをしめた状態で飾って楽しみたいなら、プロフィットJr透明感が一番優れていると思います。
ただし中がよく見えすぎて、キャップにちょっとペン先が触れただけでも気になってしまい、
キャップの開け閉めのたびに緊張が走ります。無駄に精神力を消耗する。
というデメリットも感じるのが悩ましいところです。


全体の形状の好みという点では、私はやはり色彩逢いが最高ですね。
色彩雫インクを飾るために生まれた~という佇まいを感じます。
上下が切れたタイプの形状が好みだったのかもな~と、プロフィットJr透明感と比較してみて改めて気付きました。
レクルを買っておくべきだったかもしれない(!?)

比べてみて初めてわかることがありますね。(?)


ここまでのまとめ
・万年筆用のおしゃれ色インクが多数存在する
・色インクを飾りたいならスケルトン万年筆を買うとよい
・インクはなるべく万年筆本体と同じメーカーのものを入れよう
・インクをたくさん買ったらインク帳をつけると楽しい


次の記事 >> 4.ペンドクターに診てもらう、という文化 につづく



gyokuei / 20210824-2224

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