からっぽペンで作ってみよう!水彩用主線ペン その1 ペン作り編

■水でにじまないペンを作りたい



「からっぽペン」 を買いました。

からっぽペン~お気に入りのカラーインクでペンが作れる空容器~(公式サイト)

呉竹 ペン容器 からっぽペン ほそ芯 5本セット(Amazon)


これは何?

インクの入ってないペンで、好きなインクを詰めて自分好みのサインペン(など)を作ることができるものです。


作り方をおおざっぱに言うと、
まずインクを A.綿芯 にしみこませ、
綿芯を B.ボディ に入れ、
ボディに C.尾栓 をぎゅっと閉めると綿芯からペン先にインクが浸透して書けるようになります。

作り方やコツが知りたい方は 公式サイト に説明がありますし、商品に入ってる取説にも書いてあるし、
公式サイトに動画もありますので参照ください。


私の買ったヤツは綿芯タイプ・ペン先はほそ芯ってやつで1回使い切りですが、
ペン先がほそふで芯タイプのやつや、
インクを詰める部分が綿芯じゃなくてカートリッジタイプのも売られてます。

呉竹 ペン容器 からっぽペン ほそふで芯 5本セット(Amazon)

呉竹 ペン容器 からっぽペン 毛筆 カートリッジ式(Amazon)

呉竹 ペン容器 からっぽペン 細筆 カートリッジ式(Amazon)


このからっぽペン、発売されるや
万年筆用インク沼の住人のあいだで大変話題になっていたのは見てました。
沼の住人はみなさま使い切れない数の色インクをお持ちなので、
このペンに詰めておけばいつでも
好きなインクを手軽に使えるというわけです。

私も「むっちゃ便利!!1!!!」と思ったもののよく考えたら
手持ちの色インクは全部万年筆に収まってましたし
万年筆の書き味が好きで万年筆インク買ったのに本末転倒では??
プレピーでいいじゃん?
と持ってしばらく買ってませんでした。


買う気になったのは筆タイプが出てからです。
(でも買ったのは筆タイプではなくほそ芯......なぜか? は、あとで別途記事を書きます

↓ 記事はまだ続きます。

どんなインクを入れようか?

からっぽペンは呉竹公式の「ink-café おうちで楽しむ私のカラーインク作り/キット」に含まれていて
それ以外のインクを入れるのは自己責任となります。

ink-café おうちで楽しむ私のカラーインク作り/キット(公式サイト)

呉竹 インク インクカフェ おうちで楽しむ 私のカラーインク作り キット(Amazon)



それを踏まえた上で、いろいろなインクを入れてみることにします。


twitterに流れてくる有識者の画像を見るかぎり
万年筆に使うようなインクはだいたいいけそうです。

私がやってみたいなーと思ったのは、アナログ水彩の主線に使えるようなやつです。

アナログ絵の主線に使う用のペンとして、描き味が好きなのは
水性インク+万年筆、または水性ゲルインクのボールペン、とかなんですが、
それらは
水性のカラーペンで色づけしたり、透明水彩絵の具などで水浸しにすると
むっちゃ溶けてしまうことが多く、
「溶けないペン」が課題で、まだ、これだ!というものに出会っていません。


そういえば昔、ドクターマーチンピグメントという
アクリルのカラーインクを主線に使っていた時期もありました。
水彩に溶けなくて便利だったのですが、数年放置したら顔料が完全に分離して固まっており、
そのうち廃番になって買えなくなりました。


ドクターマーチンピグメントみたいなインクをからっぽペンに詰められたら便利なのでは???


ホルベインのアクリリックインクを試してみた(失敗)

※ダメだった、という話なので、成功例を見たい人は次の項目までとばして読んでください。


ドクターマーチンピグメントが廃番になったとき、かわりにならないかな?と思って買ったのが、
ホルベインのアクリリックインク(セピア)です。

アクリリック[インク]|ホルベイン 公式オンラインショップ

ホルベイン 液状アクリル樹脂絵具 アクリリックカラー インク セピア(Amazon)



アクリル絵具を液状にしたもので、
メーカーの説明によるとつけペンでも使え(ることになって)ます。

ホルベイン公式でもマーカータイプの詰め替え用ペンが売られているのですが......

アクリリック[インク] 詰め替えマーカー容器 WL-0.7mm (3本セット)|ホルベイン 公式オンラインショップ

難点は太いこと。
一番細いマーカーでこの太さです(公称0.7mm)。


しまった、からっぽペンも並べればよかった、忘れてた。

絵ハガキに描く水彩絵の主線に使おうと思ったらだいぶ太いです。

つけペン、ガラスペンでも使えないか試してみたのですが、
もったりしていてインクの出が悪く、無理でした(※個人の使用感です)。

原液のまま使うのは上記の公式のマーカーの太さが限界なのかも......?


と思いつつもどうにかからっぽペンに入れられないか......と思っていて
こんな記事を読みました。

からっぽペンの注意事項 | Rucktrittの雑記カナ

ふむ。
筆者の方は元本職らしい。
からっぽペンにいろいろ入れて試されたようだ。
高粘度のものはやめたほうが良い。デスヨネー。
万年筆インクにオックスゴールを混ぜる、ということをやってらっしゃる。
オックスゴールは水彩用のメディウムで、牛の胆汁からできているという天然の界面活性剤です。
アクリルインクがどうにかなるかは疑わしいが、どうせ水彩もやるんだし、ダメ元でちょっと試してみたいですね。


買いました。

水彩メディウム 60ml W475 オックスゴール|ホルベイン 公式オンラインショップ

ホルベイン 水彩用メディウム オックスゴール(Amazon)



これをアクリリックインク(セピア)にちょっと混ぜ、
限りなく原液に近い状態でからっぽペンに入れることができるか?を試します。

混ぜた状態。
綿芯に吸わせるのは2ccくらいだということなので、ここでは2.5ccしか入れてない。
原液の状態とあんまし変わってないですね?
どろっとした見た目に不安しかない。


ここに綿芯を突っ込みます。
さきほどのブログによると、イケるインクなら1~1分30秒くらいで綿の一番上まで吸い上げるとのこと......

おっ?意外と吸うn......

と、止まったァ────!!!


まー、ダメですよね、多分そうだとは思った。

このまま捨てるのも何なので、高粘度のインクだとどうなるのか?の例として、試します。
ちょっとだけ水を加えて薄め......
逆側から吸わせる。
あとから吸わせた側をペン先がわにして、ボディに入れ、尾栓をしめると......

形だけはペンっぽくなりました。
問題は、インクが出るかですが......


待つこと数分


んんんん?ちょっと先っちょが黒っぽくなってきたような......?


試し書きをしてみよう(コピー用紙)


これは
......だめですね! インクが出たところまでは意外といけるのか?と思いましたが、
かすかすで綺麗に線が引けないです。
どうにか線を切らずに引き続けることに意識がいって絵を描くどころではない。
水性ペンで全っ然溶けないところはとてもよいのだが......ざんねん。


そのうえちょっと放置すると詰まります。
2時間ぐらい経過したところで完全にインクが出てこなくなったので、捨てました。ぽい。

アクリリックインクは塗りに使いましょう......。


シール
付属のシールに色を塗って、キャップの頭に貼る。


プラチナの万年筆用 カーボンインク黒

あきらかにダメっぽいのを試したので、次は安牌っぽいやつでいきます。
プラチナ万年筆用の水性顔料インク(黒)です。
普段文字メモやコピー紙へのらくがき用の黒として愛用しているやつです。プレピー万年筆に入れて使っています。

カーボンインク 万年筆用 水性顔料インク #1 ブラック | プラチナ万年筆(公式サイト)

プラチナ 万年筆用カーボンインク(水性顔料)ブラック(Amazon)

「超微粒子」の文字が頼もしい。



面倒+インクが残ったらもったいないので、瓶に綿をそのまま突っ込みます(多分真似しない方がいいです!)


おおー、むっちゃ吸い上げるぞ はやさがちがう


綿芯の外側についたインクを拭き取り......(※ほんとは上いっぱいまで吸わなくても、8割くらいまででいいらしい)

ボディに入れて尾栓しめてペン先にインクの浸透をまt


浸透速いな!?

なんか表面がでこぼこっぽくみえるけど、LED電球の反射の光です


できた
コピー紙にためしがきをします。
ふつうに描けます。さすが箱に超微粒子って書いてあるだけのことはある。


このインクは万年筆にいれて文字メモやらくがき用で愛用していると書きましたが、
万年筆は、コピー紙やケント紙などのつるつるの紙に描くにはよいのですが
紙目ででこぼこの水彩紙に万年筆で描くと、
(少なくとも私は)繊維がペン先に挟まったりして描きづらいという難点があります。
からっぽペンで使えればその問題が解消できます。
描き味的にはイケそうな気がします。

ただこちら水性顔料なので、線が水や水性ペンで溶けないか? のほうが懸念事項です。
いちおう完全に乾けば耐水性になるはずなのですが、水彩紙に描く場合は信用できません。
あとで検証します。

リキテックスリキッド トランスペアレントバーントアンバー

ホルベイン アクリリックインクよりもドクターマーチンピグメントに近い感じのカラーインクが売っていました。


リキテックス リキッド(公式サイト)

Liquitex リキテックス リキッド 30ml 161 トランスペアレント バーントアンバー (Amazon)


アクリル絵具の代名詞・リキテックスが出しているアクリルインクです。
アクリリックインクとはみるからに粘性が違います。容器もスポイトで吸う形状ですしね。


私の前に有識者の方がためしておられるサイト(動画あり)をみつけまして、

プロも喜ぶ耐光性カラーペンを自作してホットマンを描いてみる - きたがわ翔 | Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム

私のやりたいのとは別の感じの色(明るい赤)ですが、粘度などはそんなに変わらないはず
やってみましょう


瓶を良く振ってから開けて、
綿芯をそのまま突っ込み......(非推奨です!)

吸い上げる速さはプラチナカーボンインクより少し遅い気もしますが、ぐんぐん吸い上げてますので大丈夫そう。


尾栓してから20秒でペン芯にインクきた。これはイケるやつ。
試し書き

ふつうに描けます。素晴らしい。
でも欲しかった色より明るい色だったので、黒も買おうかなーと検討中。

水性ペンで色を塗ったの、描いてすぐだったんだが、線が全然溶けません。
「溶けない」を一番重視するなら、水彩用大本命はコレですね。


ホルベインのアクリリックインク、リトライ(1/2)

一本ゴミ箱にぽいしたアクリリックインクですが、いっぱいあるし色は気に入っているのでできれば使いたい。
こんどはむっちゃ水で薄めてみることにします。

タミヤの小さい角ビンを買いました。


タミヤ メイクアップ材シリーズ スペアボトルミニ (角ビン) | タミヤ(公式サイト)

Amazonでも売っているが、2021/06/07現在、むっちゃ値段がつり上がってる。

タミヤ メイクアップ材 スペアボトルミニ (角ビン) (Amazon)

私はヨドバシの通販で買いました。

タミヤ TAMIYA 81043 [スペアボトルミニ (角ビン)](ヨドバシ・ドット・コム)


こいつにアクリリックインク1:水1ぐらいいれて
フタをしてむっちゃ振ります。

おっ、けっこう吸うぞ???



試し書き
ふつうに描け......ます? しかしむっちゃ水で薄めたーって感じの色。
これは......どうかな......。
しばらく描いているとさらに薄くなる。綿の中に顔料の粒子が残ってしまうのかも。
キャップを閉めて振ってみたら濃くなりましたが、ペンの中とか尾栓ぎわにインクが出てきて、
液漏れ寸前ってかんじに。

下向きにしばらく立てておいたらペン先が詰まりました。水平で置いておけばいちおう大丈夫。

という感じで、推奨はできませんが、扱いに気をつければ使えなくもない......か......?

3日以上たったけど、いちおう出てるが、日を追って薄くなっていく感じがありますね。
公式マーカーにも攪拌用のボールが入っているくらいだから、顔料の粒子が大きいんでしょうね。
ちょっとこれは、使えてると言うには無理がありますね......。


というわけで、できたペンがこちら。

プラチナ 万年筆用カーボンインク(黒)
ホルベイン アクリリックインク(セピア) ※1/2希釈
リキテックスリキッド トランスペアレントバーントアンバー

とりあえず3本のペンができ?ました。

確認したのはまだ、コピー紙に書ける、というところまでです。
次は水彩用としてイケるかどうかの検証をします。続く。


続き:水彩用主線ペン その2 耐水テスト編


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