万年筆沼の入口にいる - 2.kakunoの評判がいい

万年筆カクノのおすすめポイントとバリエーションとコンバータとメンテナンスの話




この記事は、1.格安万年筆といえば、まずはプレピーから の続きです。



2.kakunoの評判がいい


Loftだの東急ハンズだので目立つところにやたら置いてあったのがこいつ。



カクノ | 製品情報 | PILOT
万年筆 『カクノ』 新発売 | プレスリリース | PILOT (2013.10.11)

カクノは子供向けの初めての万年筆、というコンセプトの商品なので、
公式サイトに丁寧な説明があります。
kakuno使い方紹介 | PILOT
第5回 kakunoで始めての万年筆体験 | 特集記事一覧 | PILOT LIBRARY | PILOT
グッドデザイン賞とかキッズデザイン賞とか受賞しているそうです。

前項のプレピーは普通の文房具!って感じですが、
カクノは学童向け文具!って感じの安心感
硬くて厚くて太くて、
多少雑に扱っても壊れなそうな頼もしさがある感じ。(※他の万年筆と比べてのイメージです。)
知り合いの万年筆初心者に最初の1本をお勧めするなら、これにしますね。

カクノEF+色彩雫の土筆で描いたらくがき
カクノEFらくがき

書き味はプレピーに比べると硬いのですが、
筆圧を全然かけなくてもするする滑らかに安定してインクが出ます。
絵描き用途で均一な長い線を描きたい場合などは
プレピーよりカクノのほうが描きやすい気がします。(個体差もあるかもしれない)

↓ 記事はまだ続きます。
本体・キャップ色のラインアップは、
通常商品の色のはほとんどが不透明軸+不透明キャップで、
スケルトンカラーは無色透明軸+無色透明キャップの1種類だけらしいのですが、
私は限定品が出てた時期に買ったので、
無色透明軸+透明オレンジ・透明ブルーブラックのキャップのも持っています。
(2019年の限定色らしいのだが、今でもあるところにはまだある)
初心者用万年筆『kakuno(カクノ)』フル装備限定色発売! - 『本と文房具とスグレモノ』
本体色どれを買っても、ついてくるカートリッジには黒インクが入っています。

スケルトンカラー以外にも色々コラボ限定柄商品が出ている模様
熊本応援プロジェクト第2弾、万年筆『カクノ くまモンバージョン』 限定発売 | プレスリリース | PILOT
【楽天市場】パイロット 万年筆 カクノ ぐんまちゃんバージョン 白軸EF F M PILOT kakuno極細字 細字 中字ソフトバイオレット ソフトピンク ソフトイエロー ソフトブルー:三田三昭堂
【ロフト】ロフトでしか買えない限定品盛りだくさんの「文フェス」開催!(※2018年)
【ロフト】ロフトでしか買えない限定品盛り沢山!第二回「文フェス」開催! (※2019年)
オムニ7 - ロフト | ロフト限定カクノ (Loftの通販サイト)
懐かし印刷のリラックマとすみっコぐらし |グッズインフォメーション|San-X Net
ドラえもん カクノ (twitter)
なんかむっちゃいっぱい出てる こわい(まんじゅうこわい)



どの太さのペンを買うべきか問題について。
カクノのペン先の字幅(太さ)バリエーションは、EF(極細)、F(細字)、M(中字)の三種類があります。
(※本体色によってはバリエーションがないものもあります。)
私が最初に買ったカクノは、透明軸、青い透明キャップ、EFでした。コンバータとスポイトつき限定版です。
1本目万年筆のセーラーもEFだったし、絵用にも使うなら細めがいいかな~、
と思ってEFにしたのですが、
まずデフォルトのカートリッジを使い切ろうとして文字メモ等に使っているうちにだんだん
イラッとしてきました。

そういえば昔はメモは細かい字でびっしり、ノートもプリントアウトもB5が基本で、
持ち歩きにはもっと小さいA5・B6のノート・メモ帳を使っていた時代もありますが、
そのうちA4ベースに変更して、メモにも大きな字を書いているわけで......
字の大きさに対してEFでは線が細すぎたのですね。

ということで、FとMのカクノも購入、
比較した結果、少なくとも色インク入れる用としては、やや太いMがいいなーってことで、
現在は透明軸のM+透明オレンジキャップ のカクノをメインに使って、他2本は眠らせています。
(次項で買った色彩逢いプレラもMにした)


字幅表記、EFとかFとかMとかBとか言ってるやつ、
あれは各メーカーの自己申告で、厳密な太さの共通規格があるわけではありません。
たとえばカクノのMとプレピー05(M)、セーラー(型番不明)のEFとカクノのEFは太さが同じではありません。
EFは手帳などの細かい文字用
Fはノートや日記用、
といったように想定する用途でざっくりと決まっているようです。
(絵用に使おうとすると完全に好みの問題になりますが......)
まったく初心者でどれ買ったら良いかわからない......という方はとりあえずFを買えばいいと思います。

実際の線の太さが手元のと比べて同じなのか、どれくらい太い/細いのか、
できれば試し書きのできる実店舗で比較してから買うべきですが、
どうしてもネット通販で買いたい場合は、
字幅を比較してるユーザー画像を探してみると参考になります。(個体差もありますが。)

微妙~に字幅を変えたい場合、ペン先をいじって字幅を変えるという方法もありますが、
素人がやるのは危険なので、
どうしてもの場合はペンクリニックなどで調整してもらうといいと思います。



カクノをつかってみよう

本体軸、首軸、キャップ

首軸にカートリッジを差し込みます。
(※これは空カートリッジに瓶インクの四季織・夜桜 をいれたのを装着した写真です)

本体軸を装着し、キャップを閉めます。
書ける状態になりました。

試し書きはさっき貼ったので省略



カクノは首軸、本体軸、キャップ(+カートリッジかコンバーター)で構成されていますが、
首軸は自己責任でもっと細かく分解できます。
お手入れ時、普通は首軸を分解しなくてもそのまま水洗いで充分だと思いますが、
インクを変えたいがどうしても色が抜けない......などの場合は
分解を試してみるのもいいかもしれません。おすすめはしません。
ペン先の根元を持ってちょっと強めに引っ張れば簡単に抜けますが、
ペン先を曲げたりしないようくれぐれもご注意下さい。自己責任でよろしくおねがいします。



PILOTコンバーターの話。
プレピーの項でも触れましたが、瓶インクを入れたい時はコンバーターを使います。
空カートリッジにインクをシリンジ(注射器)で注入する方法もありますが、
PILOTのカートリッジは他社のより材質が柔らかくて頼りない気がします(※私の主観です。)し
コンバーターのほうが透明でインク色が綺麗に見えるのでおすすめです。

コンバーターは CON-40 と CON-70 の2種類あります。ありました。
CON-70は2020年頃にCON-70Nにリニューアルされました。

CON-40は回転式のコンバーターです。
コンバーター(カートリッジ式万年筆用インキ吸入器)CON-40 回転式 | 製品情報 | PILOT
パイロット PILOT CON-40 [コンバーター40 カートリッジインキ式万年筆用インキ吸入器] (ヨドバシ通販)
インクの棚吊り防止のために
(※万年筆用インクは表面張力が高めのため、インクが落ちてこなくなることがある)
小さなボールが3つ入っており、振るとしゃらしゃら音がします。
私はかわいいと思うが、この音が筆記の時に気になるから嫌い、という人もいます。
容量がやや小さく、公称0.4mlしか入りません。裏技を使えばもうちょっと入ります。
プレラなど本体長さが短い万年筆の場合、使えるコンバーターはCON-40一択になります。

CON-70はプッシュ式のコンバーターです。
コンバーター(カートリッジ式万年筆用インキ吸入器)CON-70N プッシュ式 | 製品情報 | PILOT
パイロット PILOT CON-70N [カートリッジインキ式万年筆用インキ吸入器 コンバーター70N プッシュ式] (ヨドバシ通販)
公称1.1mlの大容量が魅力です。
カクノならこちらも使うことができます。
後継品のCON-70NもおおむねCON-70と似た感じのようです。(CON-70Nはまだ持っていない)


インクを入れてみます。
CON-40はコンバータのつまみを左右に回して操作します。
まず左回しでピストンを下げた状態にしてから
ペン先をインク瓶に浸け、
右回しでピストンを上げてインクを吸入します。
支える手とつまみを回す手、手が二本必要で必ず両手が塞がるので
動作としてはCON-40よりCON-70のほうがラクかな~と
思っていたり(※個人の主観です。)
ピストンを下げてからペン先をインクに突っ込んだ写真。
ペンをインクに浸けたまま上部のつまみを右に回してインクを吸入します。
インクを吸入しましたが、ピストンをいっぱいまであげても満タンにはなりません。
しかしこれがCON-40の仕様です。納得いかないですね。
もうちょっと入れたいよね

そこでこちらのblogを参照します↓
CON-40でインクを満タンに入れる方法 : Miki's mental world Blog edition
※インクが満タンにならないようにされてるのはインク漏れを防ぐ為だそうなので
 以降は自己責任でお願いします。

首軸やグリップ部分についたインクを拭ってから上下逆にします。
首軸の裏側の部分を見ながら、つまみを回してピストンをゆっくり何回も上下させて
インクがこぼれ落ちないようにしつつ空気を抜きます。
※コツが要ります。
※ミスるとインクが飛び散って大惨事になります。
液面がいいぐあいの位置になるまでピストンを上げたら
上下逆さにしてペン先を再度インク瓶に突っ込み
つまみを回してインク吸入します。
わりといっぱい入りました。
※入れすぎると漏れます。



CON-70は、ペン先をインク瓶に突っ込んだらボタンプッシュするだけでいいので
片手でもできてラクです。
こちらもペン先がインクに浸かってない状態なのでこれでプッシュしてもインクこない。
※コンバータ操作しながらのカメラ操作が面倒だったのでちゃんとしたインク吸入の写真は撮らなかった。
公式のサイトと動画を参照してね。



コンバータでインク吸入した後のペン先と首軸は、インクで濡れています。
余計なインクを拭き取るのに、ふつうはティッシュなどを使いますが、
ティッシュは柔らかいので、うっかり紙の端がペン先などに触れると
無限にインクがティッシュに吸い取られてなくなっていきます。

ここであると便利なのがSUITOという商品
ペン先をクリーニング SUITO(スイト)クリーニングペーパー - 神戸派商店
神戸派計画 SUITO cleaning paper (Amazon)
要するに折り線と切り込みの入った吸取紙なのですが、
SUITOを使うと、首軸まわりなどの狙った場所にだけ紙を触れさせることが可能になるので、
よけいなインクだけを拭い取ることができます。
キャップの内部や、溝状の隙間にインクが溜まるデザインになっている万年筆などのお手入れにも便利です。
インクを無駄にしたくない人にはお勧めです。



グリップ形状とかが気にくわなかったので改造した話。
おおむね気に入っているカクノですが、2点だけどーーーうしても許せないところがありました。

1点めは、グリップ部分の形状。
子供向けに持ちやすくするために、三角形になっているのですが、
これ文字を書くとき用の正しい持ち方へ誘導する形状なので、
絵用途では描きたい線ごとに角度変えたり持ち方の微調整しなければならないのに
できず、おそろしく邪魔。

キャップと本体軸の六角形はうっかり転落防止になっててよいのだが、
このグリップだけはなんとかならないものか......
と思い、
自分でヤスリかけて丸めてみました。
......わかりますかね? 握ってみると顕著にわかるんですけど、
正直肉眼でみてもあんまし違いわかんないですね......
粗めの紙ヤスリでごしごしする→ラッピングフィルム(目の細かいプラスチック用やすり)で仕上げ。
あまり削りすぎて薄くなると強度に影響が出るかなと思ったので、
完全に丸くするというよりは角を落とす感じで丸めました。
他の丸軸万年筆に比べれば若干の違和感がありますが、
だいぶましな感じになりました。

使った紙ヤスリ・ラッピングフィルムはこのあたり↓
タミヤ メイクアップ材シリーズ フィニッシングペーパー (細目セット) | タミヤ
タミヤ TAMIYA 87010 [フィニッシングペーパー 細目セット (P400番×2枚、P600番×1枚、P1000番×2枚)] (ヨドバシ通販)

スリーエム ラッピングフィルム研磨材 #4000 A3-3SHT (Amazon)

2点めは、キャップの穴。
これも子供向け配慮で、間違って口に入れても窒息しないようにと穴が開いているのですが、
いくらなんでもインクが減る(乾く)のが早すぎる。
そこで、瞬間接着剤で穴を埋めました。
この状態になっても、プレピーなどに比べればインクが濃くなる?ぅーむ?ではあるのですが、
やらないよりはだいぶましかなーという感じです。
キャップの穴の件で参考にしたblogはこのあたりとかです↓
カクノ万年筆のインクが出ない原因はオマエか!対処法はコレじゃー! | ブングイロ



お手入れグッズについて。
PILOTのお手入れ用スポイトはメーカー純正のものが存在するのですが、
単体では販売されていません。
他の方のblogによると、1万円以上の万年筆を高級文具店などで?購入すると、
スポイトとクリーニングクロスの入った「万年筆のお手入れセット」がおまけでもらえたりするらしい
(条件は未調査です)
こちらの方とか↓
パイロットの万年筆のお手入れセットで簡単!万年筆洗浄 : 文グ。
パイロットの 「万年筆お手入れセット」 を入手: 細字万年筆にこだわる


ただ、私は実は万年筆を買う前から持ってました、このスポイト。

PILOTのパラレルペンについていたので......


(パラレルペンについてはこのへんに書いた 2.PILOT パラレルペン - 万年筆とはちょっと違う- あにめはっく.jp


スポイト持ってない方が一番安く手に入れる方法は、
kakunoの限定カラーにスポイトが付属している商品があるので、それを買うことです。
【限定カクノ】これお買い得です!コンバーターとお手入れスポイトがおまけで付いているカクノ – Stationery Life

こういう収まり方だったかどうかは自信がない。


限定カクノどうしても手に入らない、という方は、パラレルペンを1本買うのが手っ取り早いですが
空カートリッジとスポイトゴムを組み合わせて自作する、という方法もなくはない
万年筆洗浄用スポイトの自作|万年筆のお手入れがグッと楽になります
パイロットのスポイトはわりといろんなメーカーの万年筆でいけるようなので、
機会があれば入手することをおすすめします。
パイロットの万年筆お手入れセットのスポイトが最強である。 - 趣味と物欲


パイロット公式の万年筆お手入れについてのページはこちら
万年筆のお手入れ方法(洗い方)を教えてください。 | よくあるご質問 | PILOT

万年筆の使い方 | 特集記事一覧 | PILOT LIBRARY | PILOT
>>使い続ける事が、最高のメンテナンスです。
ほんこれ。毎日何か書いてインクを動かしていれば固まりません。


ここまでのまとめ
・カクノは子供向けの入門用万年筆なので、大人の初心者にも優しい。
・むっちゃコラボとかの限定版出てる
・太さはEF,F,M(色によってはないものもある)
・コンバーターはCON-40と大容量CON-70Nの2種類が使える。CON-40は限定版に付属してる場合も
・お手入れ用スポイトは販売されていないが、万年筆(or パラレルペン)買えば付属でついてる場合がある
・万年筆は、使い続ける事が最高のメンテナンス。


次の記事 >> 3.万年筆沼の隣はインク沼 - [色彩雫(いろしずく)]とクリア万年筆[色彩逢い(いろあい) プレラ] につづく


このエントリーをはてなブックマークに追加 はてなブックマーク - 万年筆沼の入口にいる - 2.kakunoの評判がいい RSS mailform

見る

▲このページを読み返す

次に書いたページ  万年筆沼の入口にいる - 3.万年筆沼の隣はインク沼 - [色彩雫(いろしずく)]とクリア万年筆[色彩逢い(いろあい) プレラ]

前に書いたページ  万年筆沼の入口にいる - 1.格安万年筆といえば、まずはプレピーから

このページのタグ

関連するページ
関連する本
このページへリンクする


このページへトラックバック

※ このページに言及してない記事からのトラックバックはSPAMとみなして削除します。
※ 管理人が承認するまでトラックバックは表示されません。

あにめはっく.jpとは?
イラスト等の講座サイトです。
個人でやってます。
本館は 銀の月動画計画

玉英って誰?
アニメ作ったりイラスト描いたり
プラグインやフォントや素材作ったり
色々してる謎の人です。
プロフィール

■無料フォントダウンロード等
よく訓練されたフォント屋
■背景素材・絵コンテ用紙等
よく訓練された素材屋@あにめはっく.jp
西洋ファンタジー風誤変換人名辞書データベース もめいよふ オンラインボイスの総合カタログ VoiceFL@G▼
■参考サイト リンク集
アキツセントラルTV
■作品のサイト
超法戦隊S.T.7
霊珠

玉英/ザラスドットコム作品一覧

参考書籍等紹介

おすすめ一覧

リンク・RSS

リンクはご自由にどうぞ。

相互リンクご希望の方

このサイトは、次のライセンスで保護されています:
CCライセンス■表示-非営利-継承
クリエイティブ・コモンズについて

購読する このブログの読者になる

QRコード モバイル版こちら

作品購入

このサイトのバナー
Powered by Movable Type 4.01