QUMARIONと連携していないPOSE STUDIOの話

人型入力デバイスQUMARION その4

QUMARIONを買った~わくわく開封編
QUMARIONを買った~どきどき接続編
CLIP STUDIO PAINT PROとQUMARION連携 の続きです。

※記事を書いた時点での各ソフトのバージョンは、
CLIP STUDIO PAINT PRO 1.0.4 RC
CLIP STUDIO ACTION 0.9.1
CLIP STUDIO COORDINATE 0.9.1
POSE STUDIO 1.0.4
となっています。今後、ソフトの改良・仕様変更により、記事の内容と異なる動作になる可能性があります。



さて、そもそも
私がなんでお高いQUMARIONを買うことにしたのかといいますと、
イラストを描くときに、
ポーズが決まらなくて制作期間が延びることが多いもので、
最初はアクションポーズ写真集を全部手で写してポーズのパターンを増やそうと思ったのですが、
意外とあんまり覚えられなかったというのと、
服だの背景だの顔だの他に優先したい修行ポイントがあるので
ポーズのバリエーションについてはPOSE STUDIOにデータをストックして、
思いつかないときはそれを見ることにきめたのですね

で、POSE STUDIOは、
類似のソフトの中では非常に操作性の良いソフトだとは思うのですが
微調整ならともかく、
マウス操作で1からポーズをつけるのはなかなかしんどい。
(→公式サイト内の講座を参照するとわかりやすい)

というわけでQUMARION購入と


購入したからには、アニメ用途にも使いたいと思っているわけですが、
とりあえずは静止画方面での使い方を確認しておきます。



まずはPOSE STUDIOの話を......

私の現状の本命はコレなので、まず紹介しておきます。


POSE STUDIO起動。



POSE STUDIOはいまのところ無料ソフトで、セルシスの公式サイトCLIPでDLできます。(CLIPの会員登録が必要)
POSE STUDIO単体の機能としては
「ポーズライブラリ」にストックしたポーズデータをサムネイル表示し
サムネイルをクリックすると次々切り替えて表示することができます。

別のポーズを表示したところ。




いろいろ不満もありますが、
タグ形式でポーズが探しやすいライブラリ機能と、 簡単に別の角度やパースで人物のポーズを見ることができるという点がすごいソフトです。


ポーズ1つ1つに名前とタグづけしておいて検索・ブックマークできる



デッサン人形モデル氏の周辺を適当にクリック&ドラッグするだけでぐりぐり回る。



↓ 記事はまだ続きます。


イラスタ・コミスタとの連携を前提に作られており、
イラスタ・コミスタから起動した場合は、
POSE STUDIOにイラスタ・コミスタの画像を背景として表示したり
POSE STUDIOの画像を書き戻すことができます。



IllustStudioからPOSE STUDIOを起動。



連携モードで起動した状態。IllustStudioで描いた画像が背景として表示される。


「ファイル」→「書き出し」してからPOSE STUDIOを終了すると、

POSE STUDIOのデッサン人形氏が
イラスタのレイヤー上に配置されている、という寸法



ただし造形的にはしょせんデッサン人形ですので、
人間の筋肉や関節とは形が違いますし、
キャラクター毎の体格と性格を加味したポーズにはひねりや膨らみ、
柔らかさや硬さ、たわみ、流れ等の表現が必要になってきます。
3Dの線をそのままなぞるとどうしても人形っぽくなります。

なので、私はPOSE STUDIOのデフォルトの男性デッサン人形にポーズを適用し、
それをメインモニタに表示
別のモニタ(液晶タブレット)にCLIP STUDIO PAINTを開いて、
各パーツの位置をざっくりとアタリの参考にする、
という使い方をしています。(そのうちクリペのメイキングで書きます)
特に役に立つのは、正中線、背中の線、肩の線、足の正面の線が赤で表示されることです。


このままにするにしろ、アレンジするにしろ、
身体のパーツの向きが示されるので大変参考になります。
(逆にいうと、ポーズデータを作成するときはパーツ位置だけでなく
向きをきっちりつけるのがキモですね)

なんでCLIP STUDIO PAINT PROの人形はどうしてコレにしなかったんだろう......?


CLIP STUDIO PAINT PROはこうだ。




で、こんなにすばらしいPOSE STUDIOですが、問題もあります。
・QUMARION連携がありません。
・手にアイテムを持たせたりしたい場合、アイテムを読み込んでから位置調整するのが面倒です。
 基本的に手に追随して動いたりはしません。
(追随して動くアイテムを公式の素材サイトにUPされている方もおられますが、
 基本的には自分で3D作れる人しか無理です)



そこで、CLIP STUDIO ACTIONとCLIP STUDIO CORDINATE使おうか、
ということになるわけです。



次こそCLIP STUDIO ACTIONの話です。続きます。
CLIP STUDIO PAINT PROとQUMARION連携

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