最初に、どういうイラストを描くのかを決めます。
まず絵の仕様を決めなければいけません。
具体的には絵を載せるメディア、作画サイズ、閲覧者の想定をします。
そこが決まれば何を伝えたいか、何を描けば良いかが自然と絞り込まれてきます。
作画サイズの枠を作成する
今回描くのは、フルカラーの1枚絵の静止イラストです。
このメイキング記事以外に、PBWのイラストレーター個室ページのイラストとしても使いたいと思います。
いずれもPC用のブラウザで見る、webサイト用のイラストです。
デジタルでそのまま見るので色はRGBカラーでOK
サイズは複数の異なる縦横比で切り出して使いたいので、
基本は横長の絵として描くが、
縦幅も長めに取り、縦の真ん中あたりに重要な部分(人物の顔など)を収める構図にします。
また、縮小倍率が変動してもよいように、作画サイズは完成サイズの5倍程度(350dpi)で描くことにします。
今回の作画サイズの枠を作成しました。
この枠におさまるように絵を描いていきます。
描画するものとおおまかな構図を考える
想定する閲覧者は、
このメイキングはCLIP STUDIO PAINTで漫画・アニメ系のイラストを描く人全般
なのでわりと何を描いてもいいわけですが
PBW個室のほうは、絵の発注を検討しているプレイヤーということになります。
この絵を描いたときはちょうど
らっかみ!や
サイキックハーツがイラストコンテンツを開始する頃だったので、学園モノのプレイヤーキャラクターを想定し、タイプの異なる少年少女を複数人描くことにしました。
私が得意なのは顔アップやバストアップより、全身の見えるようなアクションや派手な技エフェクトなので、そこらへんも盛り込みたい。
キャラクターコンテンツで絵の目的が販促の場合、セオリーとして
「キャラが読者を見ている」というものがあります。
アニメ作品のスチールや、コミック・ラノベの表紙などはだいたい
キャラクターが意味ありげにこっちを向いている絵になっていると思います。
PBW個室も販促の一種なので、そんなかんじでいこうと思います。
ラフ用のラスターレイヤーを作成し、アタリを描きます。
この段階ではおおざっぱな形と位置だけ決めたいので、
筆圧に敏感なツールや繊細な線が引けるツールを使うと気が散ります。
粗い鉛筆系のツールを使うと良いです。
私が普段使ってるのはコレです。1クリックで選択できるようにツールパレットに広げてあります
3つのうちどれを使うかは解像度や作業のフェーズによって決めていたり
カスタムサブツールのダウンロードについてはこちら
※同じものをセルシスの公式サイトCLIPにもupしています。
まずは、こういうレベルのラフを「木炭鉛筆」サブツールとかでざくざくと
方向性が決まりましたので、この構図ラフをもとに描き込んでいきます。
続きます。