フランス語のアクサン記号つき文字など、欧文フォントを入力する方法の続きです。
前回ご紹介した方法だと、IMEの機能にある文字一覧表をいちいち呼び出す必要がありました。
1文字とか数文字程度打ちたいだけならそれでもよいでしょうが、文章を打つとなると面倒です。
このページでご紹介するのは、一覧表を呼び出さずに、複数のキーを組み合わせ、キーボード入力のみで欧文フォントを入力する方法です。
Wordの場合
日本語入力をオフにしてから、以下の順にキーを押して入力します。
入力したい文字 | 例 | Windowsでの入力手順 | Macintoshでの入力手順 |
アクサン・テギュつき文字 | é | Ctrl+Shift+7 を打った後に母音字 | option+e を打った後に母音字 |
アクサン・グラーヴつき文字 | è | Ctrl+Shift+@ を打った後に母音字 | option+ろ を打った後に母音字 |
アクサン・シルコンフレクスつき文字 | ê | Ctrl+^ を打った後に母音字 | option+i を打った後に母音字 |
トレマ(ウムラウト)つき文字 | ë | Ctrl+: を打った後に母音字 | option+u を打った後に母音字 |
セディーユつきのC | ç | Ctrl+, を打った後にC | option+c |
oeコンポゼ | œ | Ctrl+Shift+6 を打った後にO(オー) | option+q |
ATOKの仏語半角入力機能を使う(一太郎、ATOKを使っている場合)
ATOKを使っている場合、「仏語半角入力」モードに切り替えることで
キーボードからアクサン記号つき文字を入力することができるようになります。
ATOKツールバー上の「メニュー」をクリック
→「入力の設定を変える」
→「半角入力モード」
→「仏語半角入力」
この操作を行うと、カーソルの下にこんな表示が出るようになります(※バージョンによる)。
この状態でキー入力を行います。
たとえばアクサン・テギュやアクサン・グラーヴつき文字を入力したい場合は、
ATOKが有効になった状態で、
[End]キー→母音のキー
の順に入力する、といった手順になります。
入力したい文字 | 例 | 日本語106キーボード | 英語キーボード |
アクサン・テギュつき文字 | é | 無変換かEndで切替 →母音字 | Endで切替 →母音字 |
アクサン・グラーヴつき文字 | è | 無変換かEndで切替 → 母音字 | Endで切替 →母音字 |
アクサン・シルコンフレクスつき文字 | ê | Shift+ 無変換か Shift+Endで切替 → 母音字 | Shift+Endで切替 → 母音字 |
トレマ(ウムラウト)つき文字 | ë | Shift+ 無変換か Shift+Endで切替 → 母音字 | Shift+Endで切替 → 母音字 |
セディーユつきのC | ç | @キー | Shift+2(小文字) |
oeコンポゼ | œ | ¥ キー | ]の右隣のキー |
公式のサポートページの表
日本語入力モードに戻したいときには、以下のようにします。
ATOKツールバー上の「メニュー」をクリック
→「変更したモードを元に戻す」
アスキーコードを直接入力する(Word、メモ帳など)
アスキーコードとはすべての文字に割り当てられている番号です。
Wordでは、[Alt]キーを押したまま、以下のコード番号を入力することで
欧文フォントの入力ができます。
メモ帳では、この方法では下の表のうち大文字は入力できません。
入力したい文字 | 文字/コード |
アクサン・テギュつき文字 | | é | | É | |
0233 | 0201 |
アクサン・グラーヴつき文字 | à | è | | ù | À | È | | Ù |
0224 | 0232 | 0249 | 0192 | 0200 | 0217 |
アクサン・シルコンフレクスつき文字 | â | ê | î | ô | û | Â | Ê | Î | Ô | Û |
0226 | 0234 | 0238 | 0244 | 0251 | 0194 | 0202 | 0206 | 0212 | 0219 |
トレマ(ウムラウト)つき文字 | ä | ë | ï | ö | ü | Ä | Ë | Ï | Ö | Ü |
0228 | 0235 | 0239 | 0246 | 0252 | 0196 | 0203 | 0207 | 0214 | 0194 |
セディーユつきのC | ç | | Ç | |
0231 | 0199 |
合字 | œ | æ | | Œ | Æ | |
0156 | 0230 | 0140 | 0198 |