解析型アウトラインプロセッサの紹介
分割型アウトラインプロセッサの紹介
アウトラインプロセッサとは?
論文作成やプログラム作成によく使われる、
アウトライン(構造)を把握しながら文書を書くためのソフトです。
まず見出し、次にプロットを書き、
順番を並べ替えたり肉付けしながら本文を書く、
といった執筆活動の一連の流れを効率化するために使います。
よい文章を書くためには、
アイデアを膨らませる"拡散"と、
アイデアを取捨選択し、伝えたいことをわかりやすくまとめる"収束"
という2つの思考の方向性が必要と言われます。
アウトラインプロセッサは、このうち、主に"収束"型思考をサポートするソフトです。
("拡散"型思考をサポートするのは、アイデアプロセッサ)
文章データを、項目別に分割して並べたり、重要度別に構造化して見やすくする。
特定の重要度以下の情報を折りたたんで見えなくする。
見出しの順番を入れ替えたり、特定の見出し以下の文章をまとめて入れ替える。
などの機能を備え、
・大量の情報を関連づけ、整理する
・構成を確認・変更しながら長文を書く
ことができます。
アウトラインプロセッサの種類
アウトラインプロセッサと呼ばれるソフトには、機能別に大きく分けて2種類あります。
1.一つの長文テキストファイルの見通しをよくする目的で作られたソフト。
本文中に「見出し」をつけていき、
見出しや記号をクリックすることで
セクション毎に本文を「折り畳む」ことができる。
2.複数のテキストメモをまとめて扱う目的で作られたソフト。
ツリー状の「見出し」と本文の表示部分が分離された、
エクスプローラ風の外観をもっている。
見出しのタイトルをクリックすると、
本文用の別カラムにセクション毎の内容を表示する。
あにめはっく.jpでは、1.を「解析型アウトラインプロセッサ」、2.を「分割型アウトラインプロセッサ」と呼んで区別しています。
(一般的に使われている用語ではありませんので、ご注意ください。)
もともとアウトラインプロセッサとは1.のことを指すものでした。こだわる人のなかには2.を「階層型メモ帳」と呼んで区別している人もいます。
1.は1つの長い文書を書きたいときや、創造性を必要とする文章を書くときに使うと便利です。
別の章の内容を見ながら作業したり、書き進めながらそのまま完成形態に整えることができます。
また、プログラムを書くとき、構造を解析して、コメントや関数名を見出しとして扱い、
ブロックごとに折りたたんで表示する、用途に向いたソフトもあります。
2.は、
情報をメモする・分類するときや、
マニュアルなど各章の内容が独立している文書を書く場合、
web公開用の小説など、最終的に章ごとのhtmlに分割して公開する文章を書くときに使うと便利です。
アウトラインプロセッサは、英語圏ではアウトライナー(outliner)と呼ばれます。
また、アイデアプロセッサのことをアウトラインプロセッサと呼ぶ場合もあるようです。