以下に、『霊珠』の場合のアニメ制作工程と必要なツール/もの、を挙げます。
完成作品のソースファイルは.avi、最終的にはmpeg2にエンコードしてDVDにすることを想定して作っています。作り方、出力形態によっては(FLASHを使うなど)いらない工程もありますし、順番がかわることもあります。
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1,設計:どんなアニメにするか、 方向性を決めます。
◆プロット◆あらすじを | ||||
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2,作画:ひたすら絵を描きます。
◆レイアウト◆作画用紙原寸大のラフ。 | ||||
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3,編集:描いた絵を時間軸上にならべて 動画に
◆撮影◆アナログアニメだと | ||||
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4,音響:映像に音を入れます。
◆音楽制作◆フリーソフトのMUSEで | ||||
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5,出力:DVDプレイヤーで見られる ようにします。
◆エンコード◆TMPGEncを使って | ||||
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ジャケット・レーベルをそれっぽく作れば、市販品みたいなアニメDVDの完成ですよ。ただしDVD-Rに焼いたやつは、古いDVDドライブでは読めなかったりするらしい。 |
...こうしてみると、けっこうな勢いで金をつぎこんでいる、ということがわかりますね。
いちばん金を食ってるのはAdobe AfterEffectsです。現在最新バージョンは6.5みたいですが、アップグレードしたらなにか嬉しいかなぁ。
しかし、霊珠の場合はTVサイズ(約25分)/それなりの解像度(640×480)のムービーなんでこんなことになってますが、そんなデカいファイルを作ろうとしなければ、たとえば15秒とか30秒とかの短いムービーなら、.aviでも、フリーソフトだけでできないことはないと思います。
出力がGIFアニメの場合は、Photoshopを持っていれば同梱のImageReadyでつくれます。特許問題もなくなりましたし、フリーソフトも復活するでしょう。
出力がFLASHの場合は、作画・編集は全部FLASHでおこなうので、FLASHだけ買っとけば事足ります。
また、FRAMETOONというソフトは、コマ毎にタブレットで手書きしてアニメつくりたい、という人には最適です。これ1つで作画、編集ができ、.aviまたはFLASHで出力できます。私はタブレット作画がいまいちできないので、直接完成品を作ったことはないですが、動画のラフの動きチェックに使ってます。(前バージョンのFRAMESてやつを、ですが。)
というわけで、概要おしまい。細かい話に移ります。