カート
「絵を描くときは、まず、紙が必要だよね。
ナナハは、アナログで絵かくときはどんな紙使ってる?」
ナナハ
「ノートと、ルーズリーフと、コピー用紙!」
カート
「(ぺらっ)このルーズリーフはB5だね。コピー用紙は?」
ナナハ
「それよりひとまわり大きいから、A4かなあ」
カート
「A4縦の紙の大きさは、横210mm×縦297mmになります。B5だと、横182mm×縦257mmだね。
A判でもB判でも、辺の長さの比はおんなじで、1:1.4になります」
カート
「パソコンで絵を描くときも、描き慣れたサイズで描きたいよね。
パソコン上では、画像の大きさの単位は、mmじゃなくてピクセルになります」
カート
「pixel。画素数ともいうね。
パソコン上では、絵をたくさんの点の集合であらわすんだ。※注
※注:たくさんの点の集合で描いた画像をラスタ画像またはビットマップ画像といいます。
そうでない画像もあるのですが今回は略。
ひとつひとつの点が、別々の色の情報をもっているんだけど、その点はとってもちっちゃいから、全体で見ると絵に見える訳ね。つまりこういうこと」
カート
「この点が横にいくつ、縦にいくつあるかが、パソコン上での画像の大きさになるわけね。
このナナハの絵(クリックして出てくる方のやつ)は、横800×縦1300ピクセルあります。
ちなみにサイト上の画像は、左クリックメニューから「プロパティ」を見ると、大きさがわかるよ」
カート
「さて問題です。この絵を印刷すると、大きさはどうなるでしょう」
カート
「ぶー。正解は......印刷する前に、印刷用紙のサイズと、絵をどのくらい引き延ばすかを聞かれます。」
カート
「このときに出てくるのが、解像度(dpi)という単位です。」
ナナハ
「でぃーぴーあい......なんの略です」
カート
「dot per inch = 1インチあたりの点の数 だね。
さっき言った画像の点の数、ピクセルを使って計算します。
100×100ピクセルの画像を、「100dpi」で印刷した場合、1インチ×1インチの大きさになります。
1インチは25.4mmだから、ナナハの絵は20.32cm×33.02cm......あれ、A4に収まりきらないね。
「200dpi」だと、10.16cm×16.51cmだ。
で、このdpiという単位は、ぎゃくに、紙の絵をスキャナで取り込むときにも使います。
スキャナは、紙に描かれたものを、ものすごく細かい方眼紙に分解して、ひとマスごとに色を測定して並べてるとおもってください。デジカメもそうだね。」
ナナハ
「なんか混乱します~(へろへろ)
で、けっきょく、どうすればいいんですかー」
カート
「サイトやパソコン上で使う絵を描くときと、印刷して使う絵を描くときでは、
解像度を変える必要があるってことを覚えておけばいいよ。
パソコン上の絵は72dpiとか100dpi。
印刷用は、同人用途だと300dpi、商用だともっと大きいね。350dpiとか400dpiとか。
モノクロだと600dpi、1200dpiなんてことも......。」
カート
「あ、ピクセル数で計算しようとしてる? ^ ^;;
その必要は無いよ。画像ソフトはだいたい「A4で解像度100dpi」とか設定すれば勝手に計算してくれるから。」
ナナハ
「えー!それを先におしえてくださいよぉぉぉ」
カート
「ピクセルの話は、最初の画像作成のほかに、スキャナと印刷にもかかわってくるからね、先に説明しておきました。
ま、僕は、サイト用画像の場合は、先に完成品のサイズを決めて、その2倍とか5倍とかで作業するけどね。:)
じゃ、次からは具体的に説明していくね。」
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