命名「ポータブル作画フレーム」

2006.09.27 21:05:16 , Posted
2013.05.06 02:39:33 , Update by Gyokuei

■アナログ作画の位置合わせに

いつでもアニメの作画がしたい！　ということで、そのために必要なグッズを作りました。

画材屋などでは作画フレームというものが市販されています。
（Toolsのweb通販参照）
こういうものなのですが

タップに動画用紙と一緒にのせて作画したり、位置を確認したりするためのものです。
セルに黒線がひいてあるんですが...
薄くてぺらぺらなので、持ち歩きたくはないですよね。
すぐ折れるし。
（というか、消耗品扱いなのだとおもう）
それに私には内側の線が邪魔です。
レイアウト作画時は必要なこともありますが、通常時は外枠だけ欲しい。

というわけで、携帯しても壊れないオリジナル作画フレームをつくります。

材料

今回の材料はほぼ東急ハンズ池袋店で調達しました。

透明アクリル板（B4、厚さ2mm、257mm×364mm）　¥1,170（税込）
タップ　¥ 735（税込）
セメダインスーパーX2クリア　超他用途ハイスピードタイプ　¥ 357（税込）
（ガンダムマーカー墨入用ブラック　¥ 200　どこで買ったか忘れた）

セメダインは他の接着剤でも、見てくれを気にしなければ両面テープでも大丈夫です。
ガンダムマーカーはたまたま目についたので使ったのですが、油性の細いペンならなんでもOK。

１　つくりかた～接着編

アクリル板の上部中央に、タップを接着剤でくっつけます。

接着前に、作画用紙をのせてみて位置を確認

あふれんばかりのセメダイン

数時間後、接着剤が固まりました

※もちろんここは両面テープでもいいのですが、テープだと、使ってるうちに消しカスがくっついてだんだん汚くなります。環境が汚くなると作画意欲も落ちますので、あふれんばかりの接着剤で隙間をつくらずに固めることをおすすめします。

２　つくりかた～枠描画編

用紙を載せる側に線をひくとこすれてすぐ消えてしまうので、裏面に線を引きます。
位置あわせにはこんなものを用意します

私の場合、ラフのスキャン/コンテ絵や修正絵の出力時は
枠の大きさ640*480、70dpiで作業してるので
A4の紙に、これを印刷して動画用紙にはりつけ、タップにのせます。すると上の写真の状態になる

この状態のままひっくり返し、裏側から線をなぞります。

モールドを掘ってスミ入れすると、より消えにくくて良いのではとおもいます。

３　つくりかた～仕上げ編

これで完成でもよいのですが、一つ問題があります。

アクリルの角は鋭くとがってるので、このまま常用すると確実に腕を怪我します。
４スミと４辺のエッジ部分は、やすりがけするなどして丸めておきましょう。
見てくれを気にしないなら布テープを貼って保護するのも手ですが消しゴムのカスとかが(ry

丸めてみた
これで安心

４　つかいかた

スキャナに、別に用意したタップをはりつけ、
２の位置あわせで使った紙をのせて、
枠内がちょうど640*480でスキャンされるように設定しておきます。

あとは作った「ポータブル作画フレーム」に動画用紙をのせて、トレス台の上にのせて、作画！
トレス台をアニメ作画専用に使うなら、「ポータブル作画フレーム」をトレス台に固着してしまうのもいいでしょう。

スキャンした動画をPC上で修正して、それをアナログでクリンナップしたいな...という場合、

　1) 640*480、70dpi、外側１ピクセルの枠をつけてA4の紙に印刷
　2）印刷したものの枠と作画フレームの枠をぴったりあわせて仮止めテープで止める
　3) 動画用紙をのせて作画

すれば、ズレずに修正が可能です。

枠の大きさなどはお好みで調整してください。

以上