ポーズを決める
キャラデザのラフを横目に、超ラフをあらためて眺めます。
なんとなくアクティブなポーズを描きたい、というイメージですね。
これを、完全に形が取れていて、あとはペンでなぞるだけ、の状態までもっていきたいと思います。
ラフのレイヤーを薄くして、新規レイヤーを追加し、鉛筆のサブツールを選択します。
......
............
ラフを眺めること5分経過
無理!
骨と肉の動きを伴った具体的なポーズのイメージが脳内に降りてきません。
こういうときはアレに頼ります。
QUMARIONと連携していないPOSE STUDIOの話
この記事でも触れたフリーソフト
POSE STUDIOです。
(※そろそろ
CLIP STUDIO ACTIONに乗り換えたいのですが、ライブラリの移行がまだできないので、まだPOSE STUDIOのほうも使っています。はよ移行はよ)
POSE STUDIOは、私の中では
ポーズのネタをメモっておくためのメモ帳的なもの という位置づけになっています。CLIP STUDIO PAINTでは3Dデッサン人形をそのままレイヤー上に配置してなぞったりという使い方もできますが、とても3D的な絵になりますし、体格が画一的になりますし、余計な線が増えてペン入れの時邪魔なので、私はそういう使い方はしていません。
時間が余ったけどどうも絵を描く気分じゃないナー、というときに、ポーズ写真集やweb上にある写真等を見ながら、POSE STUDIOにポーズデータを蓄積し、あとで呼び出しやすいようにタグをつけて整理しておきます。すると、ポーズに煮詰まったときにすぐネタが引き出せるという寸法です。
直感的にポーズを作れるという点では、現実のデッサン人形のほうが便利ですが、POSE STUDIOだと以前作っておいたデータをとっかえひっかえできますし、アクロバティックなポーズを、完全に静止した状態で、絵を描きながら参照できるのが大変便利です。現実のデッサン人形だと、固定しておくのが大変ですから、、、
そして直感的にポーズが作れてポーズが登録できる
QUMARIONは両方のメリットを兼ね備えているので最上級に便利、と、、、
イラストメイキングの記事を書いていたのでした。
まず、シー君(中央の青年)のポーズを決めようと思います。
ラフを見ると、どうやら拳を握っているようです。シー君は水属性で、元の話では棒術使いなのですが、今回は素手格闘系で、拳から水っぽいエフェクトが立ちのぼっている感じにしようと思います。
描けないのは拳以外の部分の身体がどうなっているかのイメージが無いからなので、それを補完してくれるポーズデータがないか、探します。
POSE STUDIOを起動し、ポーズライブラリの「ユーザー」「全身」をクリックします。
その下にブックマーク一覧があります。
......デフォルトではこんなに無かったと思いますが、私が登録しまくったのでこうなっています。
ブックマークから「パンチ(殴る)」を選択。ライブラリのポーズのサムネイルをクリックすると次々ポーズが切り替わりますので、マウスでカメラ角度を調整しながら似たポーズを探したり、登録されてるポーズからいじってイメージに合わせていきます。
こうですかね
拳は右手ですね。左肩が前に出ている感じ。
この角度だけ参照できればよい場合は画像の書き出しか、画面をキャプって保存すればおk
あとで変更の必要がありそうな場合はシーンデータを保存しておきます。
この画像、塗りのときの影の参考にもなるので、光源の位置もあわせておくと便利だったりします。
同様にナナハ(向かって左の女子)のポーズを考えます。
ジャンプ?
そのままだとなんか違う気がしますが、胸の反らし方や、足の曲げ方、顔の角度などが参考になりそうです。
右の人は
そんなことやってるうちになんとなく手癖で描けてしまったのでこのポーズでいいや、と
下描きをする
ラフなキャラデザとPOSE STUDIOを参照しながら、超ラフをマシなラフに盛っていきます。
できれば下描き一発であとはなぞるだけ状態にもっていきたいところなんですが、
POSE STUDIOに頼ってる時点で無理なので、焦らず一手ずつ描いていくしか。
鉛筆系のツールで人体のアタリを描きます。
POSE STUDIO(のデフォルトの人物モデル)を参考にする場合、
赤い線 を意識して描きます。
赤い線は正中線だったり側面の線だったりを表しているので、身体のパーツごとのひねりの参考になります。
ただし、3Dモデルの関節の可動範囲は人間と違うので、人体として正しい位置になっているかは保証できないので、怪しいなと思ったら美術解剖図等で確認したほうがいいです。
自分でポーズを登録するときも、あとで赤い線を参照することを意識して登録しておくと、役に立ちます。
キャラをのせました。
複数のパーツが重なっている部分や、服の下の身体のラインを把握しておきたい場合などは、別のレイヤーにして色を変えて描いておくと参照しやすいです。
色を変える場合の下描き線は、鉛筆系のよりペン系で筆圧があまりかからないサブツールを使った方が見やすい気がします。
私は、素材サイト↓
カスタムサブツールのダウンロードについてはこちら
で配布している「可変塗りつぶしペン」をコレ用にもつかっていたり。
ざっくりと色ラフを置いてみたり、枠をかぶせてみて位置を確認します。
続きます。
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