コミケ用ディスプレイ棚を自作する その3 改善編

同人イベントでCD/DVDを並べるのに使う組み立て式の棚をつくる

いきさつ その1
いきさつ その2 前ver(こちらのほうが簡単に作れます)


コミケ等の同人即売会イベントで使う棚をつくります。
CD/DVDを頒布するサークル向けです。


さて
前verの棚 は私が自主制作動画やってた頃に作ったものですが
しばらくコミケ自体参加しない時期が続いた後 フォントサークル として復活しまして
頒布物の数が少なかった為机に平積みみたいなので済んでいたのですが
毎回新作を出し続けて増殖し

数年ぶりにC91で前verの棚をひっぱりだしてみたところ
壊れもせず以前通り使えました。丈夫。

C91での状況(再現)
頒布物が5点だったため、2段目にアクリルのV字型カード立てを養生テープでくっつけて設置し
CDを前に浮き上がらせて目立たせる戦法。

しかし2点問題が......

・前verの棚は、背の部分が垂直になっており、
 DVDトールケース3枚か、CDジュエルケース5枚が入る程度の奥行きになっています。
 これ、棚にぎっしり収まっていれば安定するのですが、
 少しでも減ると、ちょっとした震動で前に落ちます。

落ちる

 ましてや最近のはスリムケースにしてるため、すごくいっぱい入れないと安定しません。

・そして折り返し部分の高さが高いため、棚に収めるとジャケット下部にいれてる文字情報がほぼ全部隠れてしまいます。

隠れる

 安定性の担保のために折り返し高めになっていたのですが、安定もしてないし......

アクリルのカード立て使ったのはその2点を改善できないものか......という目論見もあったのですが
余計落ちやすくなっていたような......?
目立たせる・手に取ってもらいやすい・ジャケの文字が見えるようにする のには効果あったのですが......


 というわけで棚を作り直すことにします。


改造の方向性を決めよう

機能面で要求したいことは以下になります。
1.CDが前に落ちないようにする
2.CDの前面があまり隠れないようにする

3.部品数は極力増やさず、私以外の人でも簡単に組み立てられる
4.折りたたむと薄くなり、段ボールの底に収納できる大きさ
5.popを設置する場所を確保する為、奥行きと高さを極力抑える
(6.会場で怪我するような鋭利な部分をつくらない)


2.を最優先に考えると、各段の棚の前面の折り返し部分をなくしてしまって、透明な塩ビまたはアクリルの板を差し込むか、L字型のカード立てを養生テープで貼り付ける......という方向性も考えたのですが、パーツ数が増えたり鋭利な面ができて手を切りそうだなと思ったのでやめました。
C91会場では漠然と「うしろに傾ければいいんだな...」と思っていたので、そういう感じでいくことにします。
棚の奥行きはそれぞれスリムケース3枚分くらいにすることに。


用意するもの

■■■材料
○プラ段(プラスチック段ボール。養生シートとも) 1820mm×910mm 5mm厚 1枚650円(税込)
 必要な大きさはこれの半分くらいなのですが、買いに行ったジョイフル本田でこれしかなかったので...
 持ち帰るのに邪魔になる大きさだったのでハサミも買って半分にして車に積んだのですが、ハサミだと切りにくいのでカッターにすることをおすすめします
 前回の4mm厚のに比べて若干ごわっとしてますが、強度はこちらのほうがありそうです

■■■必須ではないがあったらうれしいもの
○養生テープ 棚の折り返し部分を固定すると組み立て時に楽です。弱い部分を補強したり、棚を支柱にするものに固定する・布に固定するのにも使えます
○仮止めテープ 穴開け作業前の位置決めの時などに。
◯マーキング用の小さなシールやカラー油性ペン 他の人に組み立ててもらうときの目印づけ用。

■■■道具
○カッター (よく切れて、折れにくい構造のものがいい)
○定規(できれば、金属製など、カッターで削れないようなもの)
○カッターマット
 がんばればはさみでも切れますが、切れ目が荒れるのでカッターをおすすめします。
○えんぴつ・消しゴム 目印や補助線を書くのに使います。鉛筆線は薄くてやや見づらいかもしれませんがあとで消せます


完成形

こういう形になります。

ナナメ

中

前verより棚の奥行きは薄め(スリムケース3枚分)

ナナメ


ブース側の状況(支柱2本つけた状態)。そこそこ物が置ける。

奥



↓ 記事はまだ続きます。

パーツ成形

今回のverでは、棚3段分の背板と底板と前板を一体化しましたので、本体パーツは
横板2枚、棚板1枚のあわせて3枚です。
ただし支柱パーツをもう2枚つくりました。支柱は市販の箱やペットボトルなどを利用する場合は不要です。

組み立てるときは、横板に空けた穴に、棚板につくったツメを突っ込んで固定します。
穴がゆるくてぐらつく場合は養生テープで固定します。
棚板を一体化したことで強度はあがったと思いますが、差し込むときにちょっとコツがいるかもしれません。
差し込みづらいときにはちょっと穴を広げるなどしてください。



プラ段をカッターで切って、各パーツをつくっていくわけですが......
今回は横板をどう作るかで迷いました。
穴を開けるときプラ段の目に沿って切るようにすると超楽なのですが
その状態でうしろに傾けるとなると、机面に対して目が斜めになります。
強度を出す為には、目が垂直になったほうがいいか?
しかし、斜めに穴をあけるのは面倒だ......?




とりあえず、作り方が決まっていてほぼ長方形なので作りやすい棚板から作っていきます。


□□□棚板構造
第1弾でのイメージ
第1弾模式図
(横から見たイメージ)

第2段(前ver)でのイメージ
改造ver模式図


今回のイメージ 前verの2段目と3段目を一体化し傾けたかんじ。
1~2段目・2~3段目の折り返し部分を低くしたので、垂直に近くすると前回より高さが高くなります

今回の


まず、大きさの検討をする為、大きめの紙を、載せたい物(CD等)にあわせて折ってみます。
棚板の寸法と、裏表どちらに折るのか(切れ目をどちらに入れるか)を確認します。

型紙

この紙を測って長さと奥行きをきめるのですが、実際のプラ段では厚み要素が加わることに注意。



■■■棚板(前・底・背板)

横幅はツメ部分をいれて48cmくらい CDスリムケースを3つ並べて置いた時にくっつきすぎず若干のすきまがあくサイズです
タテ計51cmくらい CDスリムケースを3段、3枚ずつ置けるサイズ
ツメの大きさは適当ですがこの例では横1cm・タテ2cm弱(一部1.5cmのもあり)

各段のタテ幅の寸法は目安です。寸法の正確さよりプラ段の目の中間をまっすぐ切ることを優先してあとで穴の位置や大きさで調整したほうが作りやすいと思います。




次に横板ですが......
どう傾けるのか、どのくらいの高さ・奥行きになるかがぴんとこなかったので
まず手持ちの段ボール(紙のやつ)で試作をつくってみました。

後側に余裕をもたせるため、後から8cmくらいのところを起点とし、前回と同様に穴をあけてから......

段ボール試作
(↑三角形・台形の部分はあとで切り離します。)

棚板のツメを横板の穴に差し込みます。
横板を机の端に出して傾けてみます。

傾きをみる


高さ・奥行きが好きなかんじになったところで鉛筆で机面の線を引きます。

段ボール試作2


上面、後面も適当に線を引いて切ってみます。
後から8cmは意外とぴったりだったのでこれでいこう。


■■■横板
というわけで、段ボールでの試作時のサイズ・形状と同様に、プラ段に穴をあけ、底面・上面・後面を切り取ります。
プラ段の目の方向については、寸法を測るときの簡易さもあり穴にあわせることを優先しました。
最大でCDを3枚×9箇所しか載せない予定なので、接地面に対して目がナナメでも重量的に耐えられるだろうという判断です。
品物が本の場合は目を垂直にすることを優先したほうがいいかもしれません。

穴の位置については、上の2段は底板と背板が90度くらいになるつもりであけたのですが、
一番下の段の手前の穴は底板が机面と同角度になるような位置になるよう変更しました。
そのほうが安定しそうな気がしたので。
(イベントでの使用時には一番下の段を養生テープで布に貼るかも。)

1枚ができたら、同じ形状、同じ位置に穴をあけたものをもう1枚つくります。

寸法は傾きを何°にするかで変わりますので参考です。
なお穴の近くにある小さい●は私以外の人が組み立てるときにわかりやすいようにつけた印です。(シールです。)





これでCDが前に落ちない棚はできましたが、今度はうしろ方面に重心がずれています。
下の棚から順に重くすれば大丈夫なのですが、最上段だけにCDをいっぱい載せると倒れます。
会場では棚から品物を手に取って欲しいわけですので、揺れたら倒れる状態は問題があります。
そこでうしろ方面に何らかの支柱をいれて支えます。

前verまででも同じ問題がありましたが、これまではこうやって手持ちの箱をいれていました。
箱

しかし今回のverは上の段の底板は前verより高い位置にあるうえ水平ではありませんので、この箱では隙間ができます。
箱すきま

この隙間にハンドタオル等を押し込めば簡易的な支柱になりますし、ペットボトルなどをむりやり養生テープで背板にくっつける等でも少しは安定しそうですが、
プラ段が余っているので支柱を作ってみようと思います。




□□□支柱構造:数学苦手な人でもできる方法
なんとなく中を広くしたい&使うプラ段を少なくするために三角柱にしたのですが、四角柱なら角度は見たままなのでもっとわかりやすいです。
以下の説明はそれでも三角柱でつくってみたい人かつ数学苦手な人向けの手順の参考になります

まず中厚紙で試作します。
端から7/7/7cmで3回折ってメンディングテープなどでとめ、7x7x7cmの三角柱をつくり、
まずプラ段棚の上の段の底板の角の高さに印をつけます。
(※7cmというのは一例です。棚の傾きとお好みによって調整ください)

三角柱形状きめ

そこを起点に、
三角柱を、組み立てた状態の棚の下に押し込み、背板の傾きと底板の傾きに沿って折り目をつけて取り出し
折り目にそって切り取り、角度を導き出します。

三角柱形状

三角柱は丈夫な構造なので、少し厚ければ紙でも支えられるはず コピー用紙では無理


角度がわかったら展開して、プラ段で同様の形をつくります。
左に穴ぶんの2cm・右にツメぶんの1cmをつけて、(逆でも可)




■■■支柱
こういうかんじ
上面の一番高い面と、穴の部分は、プラ段の厚みに対してカッターでナナメに整えるとより安定します


組み立て


中央に1個置いても安定しそうですが、棚の下を物置に使うことを考えて、もう1個つくって左右に置く事にしました。
いいぐあいにできました

ここに置く

会場では背板と支柱、もしくは支柱と横板を養生テープで固定すればより安定しそうです。




持ち運び

折りたたんだ状態の大きさは、こんなかんじ(たたみかたによっても誤差があります)
材料のプラ段も前verより厚いので、ちょっと厚みがありますが、段ボールの底に充分収まります。
しまう


重さは支柱もいれて342g
前verよりは重くなりましたが他の素材の棚を持っていくのに比べれば充分軽いかと




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