アニメの作り方 概要その2:制作工程と必要なもの


以下に、『霊珠』の場合のアニメ制作工程と必要なツール/もの、を挙げます。
完成作品のソースファイルは.avi、最終的にはmpeg2にエンコードしてDVDにすることを想定して作っています。作り方、出力形態によっては(FLASHを使うなど)いらない工程もありますし、順番がかわることもあります。



設計
プロット

脚本

絵コンテ
 1,設計:どんなアニメにするか、方向性を決めます。

  プロットあらすじをテキストに起こします。
  脚本プロットをもとに、シーンと登場キャラクターとセリフを決めます。
  絵コンテ脚本をもとに、画面構成とタイミングを絵コンテ化。
   シーン、キャラクター、セリフをどう演出するかを設計します。

  そのほか、キャラクターデザイン、色彩設計、美術ボード(背景イメージ)
  描きなどの作業が発生します。ここをきっちりやっとくと、あとがラク


作画
レイアウト

原(動)画

彩色


背景


 2,作画:ひたすら絵を描きます。

  レイアウト作画用紙原寸大のラフ。
   絵コンテをもとに、実際に描く絵の位置や構図を決めます。
  原(動)画レイアウトをもとに、キャラクターの動きを線画で表現。
   ハイライト・影指定は赤・青鉛筆で。ここまで紙に鉛筆
  彩色線画をスキャンし、Photoshop CSで主線抽出、彩色。
  背景レイアウトをもとに紙にパース線をひき、スキャンして
   タブレットでデジタル作画。第1話では主にOpenCanvasを使用


編集
撮影

合成
 3,編集:描いた絵を時間軸上にならべて動画に

  撮影アナログアニメだとフィルムにコマ撮りするところ。
   編集ソフトに1コマずつ絵を読み込んでタイムライン(時間軸)上に
   並べます。私はAdobe AfterEffects5.5を使っています。
   Photoshopのレイヤーを読み込めるので便利だがむちゃくちゃ高価。
  合成背景やエフェクトを合成します。これもAfterEffects上で


音響
音楽制作、アフレコ

ダビング
 4,音響:映像に音を入れます。

  音楽制作フリーソフトのMUSEで作曲して、
   MレコでMIDI→wav化して使っています。
  アフレコ一人でやったら、無理でした。人の力を借りねば
  ダビング音楽とボイス、効果音を映像にあわせます。
   AfterEffects上でやってます


出力
エンコード

オーサリング

DVD焼き込み
 5,出力:DVDプレイヤーで見られるようにします。

  エンコードTMPGEncを使ってMPEG2にエンコード。
   web上においてるのは無料のWindows Media エンコーダ
   WMV形式にしてます
  オーサリングDVD?Videoにしメニューをつけます。
   以前はDVDドライブ附属のを使ってましたが
   最近TMPGEnc DVD Authorを購入
  DVD焼き込みオーサリングソフトの入ってないマシンでも焼くので、
   B's Recoderを使用。生産枚数が増えたら、プレス頼むつもり


完成
   

ジャケット・レーベルをそれっぽく作れば、市販品みたいなアニメDVDの完成ですよ。ただしDVD-Rに焼いたやつは、古いDVDドライブでは読めなかったりするらしい。



各項目で使ってるものを列挙してみる

1,設計
  テキストエディタ、原稿用紙ソフト、メモ用紙、絵コンテ用紙、鉛筆、消しゴム
2,作画
  コピー用紙、動画用紙(タップ穴の空いた紙)←2つ穴パンチとかでも代用できる
  鉛筆、青鉛筆、赤鉛筆、消しゴム、トレス台、タップ←用紙を固定する
  Photoshop、OpenCanvas、タブレット、Frames(ラフな動きチェックに使用)
3,編集
  AfterEffects、Photoshop(エフェクト素材作るのに使用)
4,音響
  Muse、MuseScore(Museの補助ソフト、フリー)、Mレコ
  録音用マイク
5,出力
  TMPGEnc、Windows Media エンコーダ、TMPGEnc DVD Author、B's Recoder、
  DVD-Rに記録できるドライブとDVD-Rメディア

...こうしてみると、けっこうな勢いで金をつぎこんでいる、ということがわかりますね。
いちばん金を食ってるのはAdobe AfterEffectsです。現在最新バージョンは6.5みたいですが、アップグレードしたらなにか嬉しいかなぁ。

しかし、霊珠の場合はTVサイズ(約25分)/それなりの解像度(640×480)のムービーなんでこんなことになってますが、そんなデカいファイルを作ろうとしなければ、たとえば15秒とか30秒とかの短いムービーなら、.aviでも、フリーソフトだけでできないことはないと思います。
出力がGIFアニメの場合は、Photoshopを持っていれば同梱のImageReadyでつくれます。特許問題もなくなりましたし、フリーソフトも復活するでしょう。
出力がFLASHの場合は、作画・編集は全部FLASHでおこなうので、FLASHだけ買っとけば事足ります。
また、FRAMETOONというソフトは、コマ毎にタブレットで手書きしてアニメつくりたい、という人には最適です。これ1つで作画、編集ができ、.aviまたはFLASHで出力できます。私はタブレット作画がいまいちできないので、直接完成品を作ったことはないですが、動画のラフの動きチェックに使ってます。(前バージョンのFRAMESてやつを、ですが。)


というわけで、概要おしまい。細かい話に移ります。



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コメント(1)

こんなに丁寧に解説して頂いて、ありがとうございます!感謝感激です! 値段も結構しますけど、やはりAfter Effectsっていうソフトは大事なんですね、、

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